読み込み中

翻訳【13】

衰尽の経

「比丘たちよ、十のものがあります。これらの衰尽の基盤です。どのようなものが、十のものなのですか。(1)比丘たちよ、正しい見解ある者にとって、誤った見解は〔すでに〕衰尽したものとして有ります。さらに、すなわち、誤った見解という縁あることから、無数の悪しき善ならざる法(性質)が発生するのですが、しかしながら、彼にとって、それらは〔すでに〕衰尽したものとして有ります。そして、正しい見解という縁あることから、無数の善なる法(性質)が修行の円満成就に赴きます。

(2)比丘たちよ、正しい思惟ある者にとって、誤った思惟は〔すでに〕衰尽したものとして有ります。さらに、すなわち、誤った思惟という縁あることから、無数の悪しき善ならざる法(性質)が発生するのですが、しかしながら、彼にとって、それらは〔すでに〕衰尽したものとして有ります。そして、正しい思惟という縁あることから、無数の善なる法(性質)が修行の円満成就に赴きます。

(3)比丘たちよ、正しい言葉ある者にとって、誤った言葉は〔すでに〕衰尽したものとして有ります。さらに、すなわち、誤った言葉という縁あることから、無数の悪しき善ならざる法(性質)が発生するのですが、しかしながら、彼にとって、それらは〔すでに〕衰尽したものとして有ります。そして、正しい言葉という縁あることから、無数の善なる法(性質)が修行の円満成就に赴きます。

(4)比丘たちよ、正しい行業ある者にとって、誤った行業は〔すでに〕衰尽したものとして有ります。さらに、すなわち、誤った行業という縁あることから、無数の悪しき善ならざる法(性質)が発生するのですが、しかしながら、彼にとって、それらは〔すでに〕衰尽したものとして有ります。そして、正しい行業という縁あることから、無数の善なる法(性質)が修行の円満成就に赴きます。

(5)比丘たちよ、正しい生き方ある者にとって、誤った生き方は〔すでに〕衰尽したものとして有ります。さらに、すなわち、誤った生き方という縁あることから、無数の悪しき善ならざる法(性質)が発生するのですが、しかしながら、彼にとって、それらは〔すでに〕衰尽したものとして有ります。そして、正しい生き方という縁あることから、無数の善なる法(性質)が修行の円満成就に赴きます。

(6)比丘たちよ、正しい努力ある者にとって、誤った努力は〔すでに〕衰尽したものとして有ります。さらに、すなわち、誤った努力という縁あることから、無数の悪しき善ならざる法(性質)が発生するのですが、しかしながら、彼にとって、それらは〔すでに〕衰尽したものとして有ります。そして、正しい努力という縁あることから、無数の善なる法(性質)が修行の円満成就に赴きます。

(7)比丘たちよ、正しい気づきある者にとって、誤った気づきは〔すでに〕衰尽したものとして有ります。さらに、すなわち、誤った気づきという縁あることから、無数の悪しき善ならざる法(性質)が発生するのですが、しかしながら、彼にとって、それらは〔すでに〕衰尽したものとして有ります。そして、正しい気づきという縁あることから、無数の善なる法(性質)が修行の円満成就に赴きます。

(8)比丘たちよ、正しい禅定ある者にとって、誤った禅定は〔すでに〕衰尽したものとして有ります。さらに、すなわち、誤った禅定という縁あることから、無数の悪しき善ならざる法(性質)が発生するのですが、しかしながら、彼にとって、それらは〔すでに〕衰尽したものとして有ります。そして、正しい禅定という縁あることから、無数の善なる法(性質)が修行の円満成就に赴きます。

(9)比丘たちよ、正しい知恵ある者にとって、誤った知恵は〔すでに〕衰尽したものとして有ります。さらに、すなわち、誤った知恵という縁あることから、無数の悪しき善ならざる法(性質)が発生するのですが、しかしながら、彼にとって、それらは〔すでに〕衰尽したものとして有ります。そして、正しい知恵という縁あることから、無数の善なる法(性質)が修行の円満成就に赴きます。

(10)比丘たちよ、正しい解脱ある者にとって、誤った解脱は〔すでに〕衰尽したものとして有ります。さらに、すなわち、誤った解脱という縁あることから、無数の悪しき善ならざる法(性質)が発生するのですが、しかしながら、彼にとって、それらは〔すでに〕衰尽したものとして有ります。そして、正しい解脱という縁あることから、無数の善なる法(性質)が修行の円満成就に赴きます。比丘たちよ、まさに、これらの十の衰尽の基盤があります」と。〔以上が〕第六となる。

注釈【0】