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翻訳【17】

不放逸の経

(1)比丘たちよ、およそ、有情たちとしてあるかぎり、あるいは、無足の者たちも、あるいは、二足の者たちも、あるいは、四足の者たちも、あるいは、多足の者たちも、あるいは、形態ある者たちも、あるいは、形態なき者たちも、あるいは、表象ある者たちも、あるいは、表象なき者たちも、あるいは、表象あるにもあらず表象なきにもあらざる者たちも、阿羅漢にして正等覚者たる如来は、それらのなかの至高のものと告げ知らされます。比丘たちよ、まさしく、このように、まさに、それらが何であれ、諸々の善なる法(性質)は、それらの全てが、不放逸を根元とするものであり、不放逸に集結するものであり、不放逸は、それらのなかの至高のものと告げ知らされます。

(2)比丘たちよ、それは、たとえば、また、それらが何であれ、陸の命あるものたちの足跡の類であるなら、それらの全てが、象の足跡において結集に赴き、すなわち、この、大きさとしては、象の足跡が、それらのなかの至高のものと告げ知らされるように、比丘たちよ、まさしく、このように、まさに、それらが何であれ、諸々の善なる法(性質)は、それらの全てが、不放逸を根元とするものであり、不放逸に集結するものであり、不放逸は、それらのなかの至高のものと告げ知らされます。

(3)比丘たちよ、それは、たとえば、また、屋頂ある家の、それらが何であれ、諸々の垂木は、それらの全てが、屋頂に至るものであり、屋頂に向かい行くものであり、屋頂に集結するものであり、屋頂が、それらのなかの至高のものと告げ知らされるように、比丘たちよ、まさしく、このように、まさに、それらが何であれ、諸々の善なる法(性質)は、それらの全てが、不放逸を根元とするものであり、不放逸に集結するものであり、不放逸は、それらのなかの至高のものと告げ知らされます。

(4)比丘たちよ、それは、たとえば、また、それらが何であれ、根の香りであるなら、黒の栴檀が、それらのなかの至高のものと告げ知らされるように、比丘たちよ、まさしく、このように、まさに……略……。

(5)比丘たちよ、それは、たとえば、また、それらが何であれ、芯の香りであるなら、赤の栴檀が、それらのなかの至高のものと告げ知らされるように、比丘たちよ、まさしく、このように、まさに……略……。

(6)比丘たちよ、それは、たとえば、また、それらが何であれ、花の香りであるなら、ヴァッシカ(ジャスミン)が、それらのなかの至高のものと告げ知らされるように、比丘たちよ、まさしく、このように、まさに……略……。

(7)比丘たちよ、それは、たとえば、また、彼らが誰であれ、小なる王たちは、彼らの全てが、転輪王に従い行く者たちと成り、転輪王が、彼らのなかの至高のものと告げ知らされるように、比丘たちよ、まさしく、このように、まさに……略……。

(8)比丘たちよ、それは、たとえば、また、それらが何であれ、諸々の星の形態あるものの光は、それらの全てが、月の光の十六分の一にも値せず、月の光が、それらのなかの至高のものと告げ知らされるように、比丘たちよ、まさしく、このように、まさに……略……。

(9)比丘たちよ、それは、たとえば、また、秋の時分の、晴朗にして黒雲が離れ去った天において、太陽が、天空高く昇りつつあると、虚空に在るものと闇に在るものの全てを打破して、そして、光り輝き、かつまた、照り輝き、さらに、遍照するように、比丘たちよ、まさしく、このように、まさに……略……。

(10)比丘たちよ、それは、たとえば、また、それらが何であれ、諸々の大河が⸺それは、すなわち、この、ガンガー〔川〕であり、ヤムナー〔川〕であり、アチラヴァティー〔川〕であり、サラブー〔川〕であり、マヒー〔川〕ですが⸺それらの全てが、海に至り、海に向かい行き、海に傾倒し、海に傾斜し、大海が、それらのなかの至高のものと告げ知らされるように、比丘たちよ、まさしく、このように、まさに、それらが何であれ、諸々の善なる法(性質)は、それらの全てが、不放逸を根元とするものであり、不放逸に集結するものであり、不放逸は、それらのなかの至高のものと告げ知らされます」と。〔以上が〕第五となる。

注釈【0】