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翻訳【14】

此岸の経

「比丘たちよ、では、此岸を、そして、彼岸を、あなたたちに説示しましょう。それを聞きなさい。善くしっかりと、意を為しなさい。〔では〕語ります」と。「尊き方よ、わかりました」と、まさに、それらの比丘たちは、世尊に答えました。世尊は、こう言いました。

「比丘たちよ、では、どのようなものが、此岸であり、そして、どのようなものが、彼岸なのですか。(1)命あるものを殺すことは、此岸であり、命あるものを殺すことから離れている〔生き方〕は、彼岸です。……略……。(10)誤った見解は、此岸であり、正しい見解は、彼岸です。比丘たちよ、まさに、これは、此岸であり、これは、彼岸です」と。

〔そこで、詩偈に言う〕「彼ら、人として彼岸に至る者たち⸺人間たちにおいて、彼らは、僅かである。そこで、この、他の人々は、まさしく、岸辺を走り回っている。

しかしながら、彼ら、まさに、正しく告げ知らされた法(教え)において、法(教え)に従い転じ行く者たち⸺彼らは、人として、極めて超え難い死魔の領域を〔超え渡って〕、彼岸に至り行くであろう。

賢者は、黒の法(教え)を捨棄して、白〔の法〕を修めるであろう。家から家なきに至り来て、すなわち、〔世俗の者には〕喜び難きところである、遠離〔の境地〕において⸺

そこにあって、諸々の欲望〔の対象〕を捨棄して、無一物となり、〔真の〕喜びを求めるであろう。賢者は、諸々の心の汚れから、自己を遍く清めるであろう。

彼らの心が、〔七つの〕正覚の支分において、正しく、善く修められたなら⸺彼らが、〔何も〕執取せずして、執取の放棄に喜びあるなら⸺彼らは、煩悩が滅尽した光輝ある者たちであり、〔この〕世において、完全なる涅槃に到達した者たちとなる」と。

〔以上が〕第四となる。

注釈【0】