読み込み中

翻訳【14】

第二の庇護者の経

このように、わたしは聞きました。或る時のことです。世尊は、サーヴァッティーに住んでおられます。ジェータ林のアナータピンディカ〔長者〕の林園において。そこで、まさに、世尊は、比丘たちに告げました。「比丘たちよ」と。「幸甚なる方よ」と、それらの比丘たちは、世尊に答えました。世尊は、こう言いました。

「比丘たちよ、庇護者を有する者たちとして〔世に〕住みなさい⸺庇護者なき者たちではなく。比丘たちよ、庇護者なき者は、苦痛のうちに〔世に〕住みます。比丘たちよ、十のものがあります。これらの庇護者を作り為す法(性質)です。どのようなものが、十のものなのですか。(1)比丘たちよ、ここに、比丘が、戒ある者として〔世に〕有り……略……〔戒を〕受持して、諸々の学びの境処において学びます。『まさに、この比丘は、戒ある者であり、戒条による統御によって統御された者として、〔世に〕住み、〔正しい〕習行と〔正しい〕境涯を成就した者として、諸々の微量の罪過について恐怖を見る者として、〔戒を〕受持して、諸々の学びの境処において学ぶ』と、彼のことを、説かれるべき者と、教示されるべき者と、長老の比丘たちもまた思い考え……中堅の比丘たちもまた……説かれるべき者と、教示されるべき者と、新参の比丘たちもまた思い考えます。長老〔の比丘〕たちによって慈しまれ、中堅〔の比丘〕たちによって慈しまれ、新参〔の比丘〕たちによって慈しまれた、その〔比丘〕には、諸々の善なる法(性質)において、まさしく、増大が待っています⸺遍き衰退ではなく。これもまた、庇護者を作り為す法(性質)となります。

(2)比丘たちよ、さらに、また、他に、比丘が、多聞の者として、所聞の保持ある者として、所聞の蓄積ある者として、〔世に〕有ります……略……〔正しい〕見解によって善く理解されたものとして。『まさに、この比丘は、多聞の者であり、所聞の保持ある者であり、所聞の蓄積ある者である⸺すなわち、それらの法(教え)が、最初が善きものとして、中間において善きものとして、結末が善きものとしてあり、義(意味)を有するものとして、文(文型)を有するものとしてあり、全一にして円満成就した完全なる清浄の梵行を宣説するなら、彼には、そのような形態の諸々の法(教え)が有る⸺多聞のものとして、充足のものとして、言葉によって蓄積されたものとして、意によって点検されたものとして、〔正しい〕見解によって善く理解されたものとして』と、彼のことを、説かれるべき者と、教示されるべき者と、長老の比丘たちもまた思い考え……中堅の比丘たちもまた……説かれるべき者と、教示されるべき者と、新参の比丘たちもまた思い考えます。長老〔の比丘〕たちによって慈しまれ、中堅〔の比丘〕たちによって慈しまれ、新参〔の比丘〕たちによって慈しまれた、その〔比丘〕には、諸々の善なる法(性質)において、まさしく、増大が待っています⸺遍き衰退ではなく。これもまた、庇護者を作り為す法(性質)となります。

(3)比丘たちよ、さらに、また、他に、比丘が、善き朋友ある者として、善き道友ある者として、善き友人ある者として、〔世に〕有ります。『まさに、この比丘は、善き朋友ある者であり、善き道友ある者であり、善き友人ある者である』と、彼のことを、説かれるべき者と、教示されるべき者と、長老の比丘たちもまた思い考え……中堅の比丘たちもまた……説かれるべき者と、教示されるべき者と、新参の比丘たちもまた思い考えます。長老〔の比丘〕たちによって慈しまれ、中堅〔の比丘〕たちによって慈しまれ、新参〔の比丘〕たちによって慈しまれた、その〔比丘〕には、諸々の善なる法(性質)において、まさしく、増大が待っています⸺遍き衰退ではなく。これもまた、庇護者を作り為す法(性質)となります。

(4)比丘たちよ、さらに、また、他に、比丘が、素直で、諸々の〔人を〕素直に作り為す法(性質)を具備し、忍耐があり、〔他者の〕教示を上手に把握できる者として〔世に〕有ります。『まさに、この比丘は、素直で、諸々の〔人を〕素直に作り為す法(性質)を具備し、忍耐があり、〔他者の〕教示を上手に把握できる者である』と、彼のことを、説かれるべき者と、教示されるべき者と、長老の比丘たちもまた思い考え……中堅の比丘たちもまた……説かれるべき者と、教示されるべき者と、新参の比丘たちもまた思い考えます。長老〔の比丘〕たちによって慈しまれ、中堅〔の比丘〕たちによって慈しまれ、新参〔の比丘〕たちによって慈しまれた、その〔比丘〕には、諸々の善なる法(性質)において、まさしく、増大が待っています⸺遍き衰退ではなく。これもまた、庇護者を作り為す法(性質)となります。

(5)比丘たちよ、さらに、また、他に、比丘が、すなわち、梵行を共にする者たちに、それらの高下諸々の業務があり、そこにおいて、能ある者として、怠けない者として、為すに十分なるものがあり、差配するに十分なるものがあり、そこにあって手段と考察を具備した者として、〔世に〕有ります。『まさに、この比丘は、すなわち、梵行を共にする者たちに、それらの高下諸々の業務があり、そこにおいて、能ある者であり、怠けない者であり、為すに十分なるものがあり、差配するに十分なるものがあり、そこにあって手段と考察を具備した者である』と、彼のことを、説かれるべき者と、教示されるべき者と、長老の比丘たちもまた思い考え……中堅の比丘たちもまた……説かれるべき者と、教示されるべき者と、新参の比丘たちもまた思い考えます。長老〔の比丘〕たちによって慈しまれ、中堅〔の比丘〕たちによって慈しまれ、新参〔の比丘〕たちによって慈しまれた、その〔比丘〕には、諸々の善なる法(性質)において、まさしく、増大が待っています⸺遍き衰退ではなく。これもまた、庇護者を作り為す法(性質)となります。

(6)比丘たちよ、さらに、また、他に、比丘が、法(教え)を欲する者であり、愛慕ある応接者であり、高次の法理において、高次の律において、秀逸なる歓喜ある者として〔世に〕有ります。『まさに、この比丘は、法(教え)を欲する者であり、愛慕ある応接者であり、高次の法理において、高次の律において、秀逸なる歓喜ある者である』と、彼のことを、説かれるべき者と、教示されるべき者と、長老の比丘たちもまた思い考え……中堅の比丘たちもまた……説かれるべき者と、教示されるべき者と、新参の比丘たちもまた思い考えます。長老〔の比丘〕たちによって慈しまれ、中堅〔の比丘〕たちによって慈しまれ、新参〔の比丘〕たちによって慈しまれた、その〔比丘〕には、諸々の善なる法(性質)において、まさしく、増大が待っています⸺遍き衰退ではなく。これもまた、庇護者を作り為す法(性質)となります。

(7)比丘たちよ、さらに、また、他に、比丘が、精進に励む者として〔世に〕住みます⸺諸々の善ならざる法(性質)の捨棄のために、諸々の善なる法(性質)の成就のために、諸々の善なる法(性質)において、強靭なる者となり、断固たる勤勉ある者となり、重荷を捨て置かない者となり。『まさに、この比丘は、精進に励む者として〔世に〕住む⸺諸々の善ならざる法(性質)の捨棄のために、諸々の善なる法(性質)の成就のために、諸々の善なる法(性質)において、強靭なる者となり、断固たる勤勉ある者となり、重荷を捨て置かない者となり』と、彼のことを、説かれるべき者と、教示されるべき者と、長老の比丘たちもまた思い考え……中堅の比丘たちもまた……説かれるべき者と、教示されるべき者と、新参の比丘たちもまた思い考えます。長老〔の比丘〕たちによって慈しまれ、中堅〔の比丘〕たちによって慈しまれ、新参〔の比丘〕たちによって慈しまれた、その〔比丘〕には、諸々の善なる法(性質)において、まさしく、増大が待っています⸺遍き衰退ではなく。これもまた、庇護者を作り為す法(性質)となります。

(8)比丘たちよ、さらに、また、他に、比丘が、いかなる衣料や〔行乞の〕施食や臥坐具や病のための日用品たる薬の必需品によっても満ち足りている者として〔世に〕有ります。『まさに、この比丘は、いかなる衣料や〔行乞の〕施食や臥坐具や病のための日用品たる薬の必需品によっても満ち足りている者である』と、彼のことを、説かれるべき者と、教示されるべき者と、長老の比丘たちもまた思い考え……中堅の比丘たちもまた……説かれるべき者と、教示されるべき者と、新参の比丘たちもまた思い考えます。長老〔の比丘〕たちによって慈しまれ、中堅〔の比丘〕たちによって慈しまれ、新参〔の比丘〕たちによって慈しまれた、その〔比丘〕には、諸々の善なる法(性質)において、まさしく、増大が待っています⸺遍き衰退ではなく。これもまた、庇護者を作り為す法(性質)となります。

(9)比丘たちよ、さらに、また、他に、比丘が、気づきある者として〔世に〕有ります⸺最高の気づきと賢明さを具備した者となり、長きにわたり為したことをもまた、長きにわたり語ったことをもまた、思念し随念する者として。『まさに、この比丘は、気づきある者である⸺最高の気づきと賢明さを具備した者となり、長きにわたり為したことをもまた、長きにわたり語ったことをもまた、思念し随念する者である』と、彼のことを、説かれるべき者と、教示されるべき者と、長老の比丘たちもまた思い考え……中堅の比丘たちもまた……説かれるべき者と、教示されるべき者と、新参の比丘たちもまた思い考えます。長老〔の比丘〕たちによって慈しまれ、中堅〔の比丘〕たちによって慈しまれ、新参〔の比丘〕たちによって慈しまれた、その〔比丘〕には、諸々の善なる法(性質)において、まさしく、増大が待っています⸺遍き衰退ではなく。これもまた、庇護者を作り為す法(性質)となります。

(10)比丘たちよ、さらに、また、他に、比丘が、智慧ある者として〔世に〕有ります⸺聖なる洞察にして、正しく苦しみの滅尽に至るものである、生成と滅至の智慧を具備した者として。『まさに、この比丘は、智慧ある者である⸺聖なる洞察にして、正しく苦しみの滅尽に至るものである、生成と滅至の智慧を具備した者である』と、彼のことを、説かれるべき者と、教示されるべき者と、長老の比丘たちもまた思い考え……中堅の比丘たちもまた……説かれるべき者と、教示されるべき者と、新参の比丘たちもまた思い考えます。長老〔の比丘〕たちによって慈しまれ、中堅〔の比丘〕たちによって慈しまれ、新参〔の比丘〕たちによって慈しまれた、その〔比丘〕には、諸々の善なる法(性質)において、まさしく、増大が待っています⸺遍き衰退ではなく。これもまた、庇護者を作り為す法(性質)となります。

比丘たちよ、庇護者を有する者たちとして〔世に〕住みなさい⸺庇護者なき者たちではなく。比丘たちよ、庇護者なき者は、苦痛のうちに〔世に〕住みます。比丘たちよ、まさに、これらの十の庇護者を作り為す法(性質)があります」と。世尊は、この〔言葉〕を言いました。わが意を得たそれらの比丘たちは、世尊の語ったことを大いに喜んだ、ということです。〔以上が〕第八となる。

注釈【0】