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翻訳【15】

ウパーリの経

そこで、まさに、尊者ウパーリが、世尊のおられるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、世尊を敬拝して、一方に坐りました。一方に坐った、まさに、尊者ウパーリは、世尊に、こう言いました。「尊き方よ、いったい、まさに、どれだけの義(利益)たる所以を縁として、如来によって、弟子たちのために、学びの境処(戒律)が制定され、戒条波羅提木叉:戒律条項)が指定されたのですか」と。

「ウパーリよ、十のものがあります。まさに、〔これらの〕(利益)たる所以を縁として、如来によって、弟子たちのために、学びの境処が制定され、戒条が指定されました。どのようなものが、十のものなのですか。(1)僧団の善良なることのために、(2)僧団の平穏なることのために、(3)極めて〔心を〕惑わす人たちの制御のために、(4)博愛なる比丘たちの平穏の住のために、(5)所見の法(現世)のものたる諸々の煩悩の統御のために、(6)未来のものたる諸々の煩悩の防御のために、(7)清信していない者たちの清信のために、(8)清信している者たちのより一層の状態のために、(9)正なる法(教え)の止住のために、(10)律の資助のために。ウパーリよ、まさに、これらの十の義(利益)たる所以を縁として、如来によって、弟子たちのために、学びの境処が制定され、戒条が指定されました」と。〔以上が〕第一となる。

注釈【0】