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翻訳【16】

第一の安楽の経

或る時のことです。尊者サーリプッタは、マガダ〔国〕に住んでいます。ナーラカ村において。そこで、まさに、サーマンダカーニ遍歴遊行者が、尊者サーリプッタのいるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、尊者サーリプッタを相手に共に挨拶しました。共に挨拶し記憶されるべき話を交わして、一方に坐りました。一方に坐った、まさに、サーマンダカーニ遍歴遊行者は、尊者サーリプッタに、こう言いました。

「友よ、サーリプッタよ、いったい、まさに、何が安楽であり、何が苦痛なのですか」と。「友よ、まさに、〔生存の〕発現は苦痛であり、〔生存の〕発現なくあることは安楽です。友よ、〔生存の〕発現が存しているとき、この苦痛が待っています⸺(1)寒さがあり、(2)暑さがあり、(3)飢えがあり、(4)渇きがあり、(5)大便があり、(6)小便があり、(7)火の接触があり、(8)棒の接触があり、(9)刃の接触があり、(10)親族たちもまた、朋友たちもまた、群集して、集いあつまって、悩ませます。友よ、〔生存の〕発現が存しているとき、この苦痛が待っています。友よ、〔生存の〕発現なくあることが存しているとき、この安楽が待っています⸺(1)寒さがなく、(2)暑さがなく、(3)飢えがなく、(4)渇きがなく、(5)大便がなく、(6)小便がなく、(7)火の接触がなく、(8)棒の接触がなく、(9)刃の接触がなく、(10)親族たちもまた、朋友たちもまた、群集して、集いあつまって、悩ませません。友よ、〔生存の〕発現なくあることが存しているとき、この安楽が待っています」と。〔以上が〕第五となる。

注釈【0】