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翻訳【13】

第一のナラカパーナの経

或る時のことです。世尊は、コーサラ〔国〕において、大いなる比丘の僧団と共に、遊行〔の旅〕を歩みながら、ナラカパーナという名のコーサラ〔国〕の町のあるところに、そこへと至り着きました。そこで、まさに、世尊は、ナラカパーナに住んでおられます。パラーサ林において。また、まさに、その時点にあって、世尊は、斎戒のその日、比丘の僧団に取り囲まれ、坐った状態でおられます。そこで、まさに、世尊は、まさしく、夜の多くを、比丘たちに、法(教え)の講話によって、〔教えを〕見示し、受持させ、激励し、感動させて、沈黙の状態となったうえにも沈黙の状態となった比丘の僧団を顧みて、尊者サーリプッタに告げました。

「サーリプッタよ、〔心の〕沈滞と眠気が離れ去った、まさに、比丘の僧団です。サーリプッタよ、あなたに、比丘たちへの法(教え)の講話が明白となれ。わたしの背が痛みます。わたしは、それを伸ばします(わたしに代わって説法してほしい)」と。「尊き方よ、わかりました」と、まさに、尊者サーリプッタは、世尊に答えました。

そこで、まさに、世尊は、四重に大衣を設けて、足に足を重ねて、右脇をもって獅子の臥を営みます(右脇を下にして獅子のように臥す)⸺気づきと正知の者として、〔次に〕起き上がることへの表象に意を為して。そこで、まさに、尊者サーリプッタは、比丘たちに告げました。「友よ、比丘たちよ」と。「友よ」と、まさに、それらの比丘たちは、尊者サーリプッタに答えました。尊者サーリプッタは、こう言いました。

「友よ、彼が誰であれ、諸々の善なる法(性質)において、信が存在しないなら……恥〔の思い〕が存在しないなら……〔良心の〕咎めが存在しないなら……精進が存在しないなら……諸々の善なる法(性質)において、智慧が存在しないなら、彼には、すなわち、あるいは、夜が〔来るも〕、あるいは、昼が来るも、諸々の善なる法(性質)において、まさしく、衰退が待っています⸺増大ではなく。友よ、それは、たとえば、また、黒分(月が欠ける期間)における月には、すなわち、あるいは、夜が〔来るも〕、あるいは、昼が来るも、まさしく、色艶〔の観点〕によっても衰退し、円輪〔の観点〕によっても衰退し、光〔の観点〕によっても衰退し、高さと広さ〔の観点〕によっても衰退するように、友よ、まさしく、このように、まさに、彼が誰であれ、諸々の善なる法(性質)において、信が存在しないなら……恥〔の思い〕が存在しないなら……〔良心の〕咎めが存在しないなら……精進が存在しないなら……諸々の善なる法(性質)において、智慧が存在しないなら、彼には、すなわち、あるいは、夜が〔来るも〕、あるいは、昼が来るも、諸々の善なる法(性質)において、まさしく、衰退が待っています⸺増大ではなく。

(1)友よ、『信なき人士たる人』とは、これは、遍き衰退です。(2)友よ、『恥〔の思い〕なき人士たる人』とは、これは、遍き衰退です。(3)友よ、『〔良心の〕咎めなき人士たる人』とは、これは、遍き衰退です。(4)友よ、『怠惰の人士たる人』とは、これは、遍き衰退です。(5)友よ、『智慧浅き人士たる人』とは、これは、遍き衰退です。(6)友よ、『忿激する人士たる人』とは、これは、遍き衰退です。(7)友よ、『怨恨〔の思い〕ある人士たる人』とは、これは、遍き衰退です。(8)友よ、『悪しき欲求ある人士たる人』とは、これは、遍き衰退です。(9)友よ、『悪しき朋友ある人士たる人』とは、これは、遍き衰退です。(10)友よ、『誤った見解ある人士たる人』とは、これは、遍き衰退です。

友よ、彼が誰であれ、諸々の善なる法(性質)において、信が存在するなら……恥〔の思い〕が存在するなら……〔良心の〕咎めが存在するなら……精進が存在するなら……諸々の善なる法(性質)において、智慧が存在するなら、彼には、すなわち、あるいは、夜が〔来るも〕、あるいは、昼が来るも、諸々の善なる法(性質)において、まさしく、増大が待っています⸺遍き衰退ではなく。友よ、それは、たとえば、また、白分(月が満ちる期間)における月には、すなわち、あるいは、夜が〔来るも〕、あるいは、昼が来るも、まさしく、色艶〔の観点〕によっても増大し、円輪〔の観点〕によっても増大し、光〔の観点〕によっても増大し、高さと広さ〔の観点〕によっても増大するように、友よ、まさしく、このように、まさに、彼が誰であれ、諸々の善なる法(性質)において、信が存在するなら……恥〔の思い〕が存在するなら……〔良心の〕咎めが存在するなら……精進が存在するなら……諸々の善なる法(性質)において、智慧が存在するなら、彼には、すなわち、あるいは、夜が〔来るも〕、あるいは、昼が来るも、諸々の善なる法(性質)において、まさしく、増大が待っています⸺遍き衰退ではなく。

(1)友よ、『信ある人士たる人』とは、これは、遍き衰退なきものです。(2)友よ、『恥〔の思い〕ある人士たる人』とは、これは、遍き衰退なきものです。(3)友よ、『〔良心の〕咎めある人士たる人』とは、これは、遍き衰退なきものです。(4)友よ、『精進に励む人士たる人』とは、これは、遍き衰退なきものです。(5)友よ、『智慧ある人士たる人』とは、これは、遍き衰退なきものです。(6)友よ、『忿激しない人士たる人』とは、これは、遍き衰退なきものです。(7)友よ、『怨恨〔の思い〕なき人士たる人』とは、これは、遍き衰退なきものです。(8)友よ、『少なき欲求の人士たる人』とは、これは、遍き衰退なきものです。(9)友よ、『善き朋友ある人士たる人』とは、これは、遍き衰退なきものです。(10)友よ、『正しい見解ある人士たる人』とは、これは、遍き衰退なきものです」と。

そこで、まさに、世尊は、起き上がって、尊者サーリプッタに告げました。「サーリプッタよ、善きかな、善きかな。サーリプッタよ、彼が誰であれ、諸々の善なる法(性質)において、信が存在しないなら……恥〔の思い〕が存在しないなら……〔良心の〕咎めが存在しないなら……精進が存在しないなら……諸々の善なる法(性質)において、智慧が存在しないなら、彼には、すなわち、あるいは、夜が〔来るも〕、あるいは、昼が来るも、諸々の善なる法(性質)において、まさしく、衰退が待っています⸺増大ではなく。サーリプッタよ、それは、たとえば、また、黒分における月には、すなわち、あるいは、夜が〔来るも〕、あるいは、昼が来るも……略……増大ではなく。

サーリプッタよ、『信なき人士たる人』とは、これは、遍き衰退です。サーリプッタよ、『恥〔の思い〕なき人士たる人』……『〔良心の〕咎めなき人士たる人』……『怠惰の人士たる人』……『智慧浅き人士たる人』……『忿激する人士たる人』……『怨恨〔の思い〕ある人士たる人』……『悪しき欲求ある人士たる人』……『悪しき朋友ある人士たる人』……。サーリプッタよ、『誤った見解ある人士たる人』とは、これは、遍き衰退です。

サーリプッタよ、彼が誰であれ、諸々の善なる法(性質)において、信が存在するなら……恥〔の思い〕が存在するなら……〔良心の〕咎めが存在するなら……精進が存在するなら……諸々の善なる法(性質)において、智慧が存在するなら、彼には、すなわち、あるいは、夜が〔来るも〕、あるいは、昼が来るも、諸々の善なる法(性質)において、まさしく、増大が待っています⸺遍き衰退ではなく。サーリプッタよ、それは、たとえば、また、白分における月には、すなわち、あるいは、夜が〔来るも〕、あるいは、昼が来るも、まさしく、色艶〔の観点〕によっても増大し、円輪〔の観点〕によっても増大し、光〔の観点〕によっても増大し、高さと広さ〔の観点〕によっても増大するように、サーリプッタよ、まさしく、このように、まさに、彼が誰であれ、諸々の善なる法(性質)において、信が存在するなら……恥〔の思い〕が存在するなら……〔良心の〕咎めが存在するなら……精進が存在するなら……諸々の善なる法(性質)において、智慧が存在するなら、彼には、すなわち、あるいは、夜が〔来るも〕、あるいは、昼が来るも、諸々の善なる法(性質)において、まさしく、増大が待っています⸺遍き衰退ではなく。

サーリプッタよ、『信ある人士たる人』とは、これは、遍き衰退なきものです。サーリプッタよ、『恥〔の思い〕ある人士たる人』……『〔良心の〕咎めある人士たる人』……『精進に励む人士たる人』……『智慧ある人士たる人』……『忿激しない人士たる人』……『怨恨〔の思い〕なき人士たる人』……『少なき欲求の人士たる人』……『善き朋友ある人士たる人』……。サーリプッタよ、『正しい見解ある人士たる人』とは、これは、遍き衰退なきものです」と。〔以上が〕第七となる。

注釈【0】