そこで、まさに、尊者マハー・モッガッラーナは、比丘たちに告げました。「友よ、比丘たちよ」と。「友よ」と、まさに、それらの比丘たちは、尊者マハー・モッガッラーナに答えました。尊者マハー・モッガッラーナは、こう言いました。
「友よ、ここに、比丘が、〔自己みずから、自己の〕了知を説き明かします。『「生は滅尽し、梵行は完成された。為すべきことは為された。〔もはや〕他に、この場へと〔赴くことは〕ない」と覚知します』と。〔まさに〕その、この者のことを、瞑想者であり、入定に巧みな智ある者であり、他者の心に巧みな智ある者であり、他者の心の様態に巧みな智ある者である、あるいは、如来が、あるいは、如来の弟子が、尋問し、審問し、査問します。その〔比丘〕は、瞑想者であり、入定に巧みな智ある者であり、他者の心に巧みな智ある者であり、他者の心の様態に巧みな智ある者である、あるいは、如来によって、あるいは、如来の弟子によって、尋問され、審問され、査問されながら、虚脱を惹起し、狼狽を惹起し、不幸を惹起し、災厄を惹起し、不幸と災厄を惹起します。
〔まさに〕その、この者のことを、瞑想者であり、入定に巧みな智ある者であり、他者の心に巧みな智ある者であり、他者の心の様態に巧みな智ある者である、あるいは、如来は、あるいは、如来の弟子は、このように、〔自らの〕心をとおして、〔彼の〕心を探知して、意を為します。『いったい、まさに、どうして、この尊者は、〔自己みずから、自己の〕了知を説き明かすのか。「『生は滅尽し、梵行は完成された。為すべきことは為された。〔もはや〕他に、この場へと〔赴くことは〕ない』と覚知します」』と。
〔まさに〕その、この者のことを、瞑想者であり、入定に巧みな智ある者であり、他者の心に巧みな智ある者であり、他者の心の様態に巧みな智ある者である、あるいは、如来は、あるいは、如来の弟子は、このように、〔自らの〕心をとおして、〔彼の〕心を探知して、覚知します。
『(1)まさに、この尊者は、忿激する者であり、忿激に遍く取り囲まれた心で多くを住む。また、まさに、忿激が遍く取り囲むことは、これは、如来によって知らされた法(教え)と律における遍き衰退である』〔と〕。
『(2)また、まさに、この尊者は、怨恨ある者であり、怨恨に遍く取り囲まれた心で多くを住む。また、まさに、怨恨が遍く取り囲むことは、これは、如来によって知らされた法(教え)と律における遍き衰退である』〔と〕。
『(3)また、まさに、この尊者は、偽装ある者であり、偽装に遍く取り囲まれた心で多くを住む。また、まさに、偽装が遍く取り囲むことは、これは、如来によって知らされた法(教え)と律における遍き衰退である』〔と〕。
『(4)また、まさに、この尊者は、加虐ある者であり、加虐に遍く取り囲まれた心で多くを住む。また、まさに、加虐が遍く取り囲むことは、これは、如来によって知らされた法(教え)と律における遍き衰退である』〔と〕。
『(5)また、まさに、この尊者は、嫉妬ある者であり、嫉妬に遍く取り囲まれた心で多くを住む。また、まさに、嫉妬が遍く取り囲むことは、これは、如来によって知らされた法(教え)と律における遍き衰退である』〔と〕。
『(6)また、まさに、この尊者は、物惜ある者であり、物惜に遍く取り囲まれた心で多くを住む。また、まさに、物惜が遍く取り囲むことは、これは、如来によって知らされた法(教え)と律における遍き衰退である』〔と〕。
『(7)また、まさに、この尊者は、狡猾ある者であり、狡猾に遍く取り囲まれた心で多くを住む。また、まさに、狡猾が遍く取り囲むことは、これは、如来によって知らされた法(教え)と律における遍き衰退である』〔と〕。
『(8)また、まさに、この尊者は、幻惑ある者であり、幻惑に遍く取り囲まれた心で多くを住む。また、まさに、幻惑が遍く取り囲むことは、これは、如来によって知らされた法(教え)と律における遍き衰退である』〔と〕。
『(9)また、まさに、この尊者は、悪しき欲求ある者であり、欲求に遍く取り囲まれた心で多くを住む。また、まさに、欲求が遍く取り囲むことは、これは、如来によって知らされた法(教え)と律における遍き衰退である』〔と〕。
『(10)また、まさに、この尊者は、より上なる為すべきことが存しているのに、ほんの些細な殊勝〔の境地〕の到達によって、中途において完成〔の思い〕を惹起したのだ。また、まさに、中途において完成〔の思い〕に至ることは、これは、如来によって知らされた法(教え)と律における遍き衰退である』〔と〕。
友よ、まさに、その比丘が、これらの十の法(性質)を捨棄せずして、この法(教え)と律において、増大を〔惹起し〕、成長を〔惹起し〕、広大を惹起するであろう、という、この状況は見出されません。友よ、まさに、その比丘が、これらの十の法(性質)を捨棄して、この法(教え)と律において、増大を〔惹起し〕、成長を〔惹起し〕、広大を惹起するであろう、という、この状況は見出されます」と。〔以上が〕第四となる。
注釈【0】