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翻訳【16】

秋の経

「比丘たちよ、それは、たとえば、また、秋の時分の、晴朗にして黒雲が離れ去った天において、太陽が、天空高く昇りつつあると、虚空に在るものと闇に在るものの全てを打破して、そして、光り輝き、かつまた、照り輝き、さらに、遍照するようなものです。

比丘たちよ、まさしく、このように、まさに、すなわち、聖なる弟子には、〔世俗の〕塵を離れ、〔世俗の〕垢を離れた、法(真理)の眼が生起することから、比丘たちよ、見の生起と共に、聖なる弟子には、三つの束縛するもの三結が捨棄されます⸺身体を有するという見解有身見:実体として自己が存在するという見解)が、疑惑〔の思い〕:仏法僧にたいする疑惑)が、戒や掟への偏執戒禁取:無意味な戒や掟への執着)が。

そこで、他にも、二つの法(性質)から出脱します⸺そして、強欲〔の思い〕から、さらに、憎悪〔の思い〕から。彼は、まさしく、諸々の欲望〔の対象〕から離れて、諸々の善ならざる法(性質)から離れて、〔粗雑なる〕思考を有し、〔微細なる〕想念を有し、遠離から生じる喜悦と安楽がある、第一の瞑想を成就して〔世に〕住みます。比丘たちよ、もし、聖なる弟子が、その時点において、命を終えるなら、その束縛するものによって束縛された聖なる弟子が、ふたたびこの世に帰り来ることになる、〔まさに〕その、束縛するものは存在しません」と。〔以上が〕第三となる。

注釈【0】