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翻訳【17】

第一の慈愛の経

「比丘たちよ、四つのものがあります。これらの人たちが、世において等しく見出されつつ存しています。どのようなものが、四つのものなのですか。比丘たちよ、ここに、一部の人は、慈愛〔の思い〕を共具した心で、一つの方角を充満して、〔世に〕住みます。そのように、第二〔の方角〕〔充満して、世に住みます〕。そのように、第三〔の方角〕〔充満して、世に住みます〕。そのように、第四〔の方角〕〔充満して、世に住みます〕。かくのごとく、上に、下に、横に、一切所に、一切において自己たることから、一切すべての世を、広大で莫大で無量にして怨念〔の思い〕なく憎悪〔の思い〕なく慈愛〔の思い〕を共具した心で充満して、〔世に〕住みます。彼は、それを味わい、それを欲し、さらに、それによって歓悦を体験し、そこにおいて止住した者として、それを信念した者として、それが多くある住者として、遍き衰退なき者として、命を終えつつ、梵身天〔の神々〕たちの同類として再生します。比丘たちよ、梵身天〔の神々〕たちには、カッパの寿命の量があります。そこにおいて、凡夫は、寿命のあるかぎり止住して、すなわち、それらの天〔の神々〕たちの寿命の量のあるかぎり、その全てを過ごして、地獄にもまた赴き、畜生の胎にもまた赴き、餓鬼の境域にもまた赴きます。いっぽう、世尊の弟子は、そこにおいて、寿命のあるかぎり止住して、すなわち、それらの天〔の神々〕たちの寿命の量のあるかぎり、その全てを過ごして、まさしく、その生存において、完全なる涅槃に到達します。比丘たちよ、無聞の凡夫と有聞の聖なる弟子には、まさに、この差異があり、この格差があり、この多様性があります⸺すなわち、この、〔未来の〕境遇において、〔未来の〕再生において、〔それが〕存するときに。

比丘たちよ、さらに、また、他に、ここに、一部の人は、慈悲〔の思い〕を共具した心で……略……歓喜〔の思い〕を共具した心で……略……放捨〔の思い〕を共具した心で、一つの方角を充満して、〔世に〕住みます。そのように、第二〔の方角〕〔充満して、世に住みます〕。そのように、第三〔の方角〕〔充満して、世に住みます〕。そのように、第四〔の方角〕〔充満して、世に住みます〕。かくのごとく、上に、下に、横に、一切所に、一切において自己たることから、一切すべての世を、広大で莫大で無量にして怨念〔の思い〕なく憎悪〔の思い〕なく放捨〔の思い〕を共具した心で充満して、〔世に〕住みます。彼は、それを味わい、それを欲し、さらに、それによって歓悦を体験し、そこにおいて止住した者として、それを信念した者として、それが多くある住者として、遍き衰退なき者として、命を終えつつ、光音天〔の神々〕たちの同類として再生します。比丘たちよ、光音天〔の神々〕たちには、二カッパの寿命の量があります。……略……遍浄天〔の神々〕たちの同類として再生します。比丘たちよ、遍浄天〔の神々〕たちには、四カッパの寿命の量があります。……略……広果天〔の神々〕たちの同類として再生します。比丘たちよ、広果天〔の神々〕たちには、五百カッパの寿命の量があります。そこにおいて、凡夫は、寿命のあるかぎり止住して、すなわち、それらの天〔の神々〕たちの寿命の量のあるかぎり、その全てを過ごして、地獄にもまた赴き、畜生の胎にもまた赴き、餓鬼の境域にもまた赴きます。いっぽう、世尊の弟子は、そこにおいて、寿命のあるかぎり止住して、すなわち、それらの天〔の神々〕たちの寿命の量のあるかぎり、その全てを過ごして、まさしく、その生存において、完全なる涅槃に到達します。比丘たちよ、無聞の凡夫と有聞の聖なる弟子には、まさに、この差異があり、この格差があり、この多様性があります⸺すなわち、この、〔未来の〕境遇において、〔未来の〕再生において、〔それが〕存するときに。比丘たちよ、まさに、これらの四つの人たちが、世において等しく見出されつつ存しています」と。〔以上が〕第五となる。

注釈【0】