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翻訳【14】

ウパヴァーナの経

そこで、まさに、尊者ウパヴァーナが、尊者サーリプッタのいるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、尊者サーリプッタを相手に共に挨拶しました。共に挨拶し記憶されるべき話を交わして、一方に坐りました。一方に坐った、まさに、尊者ウパヴァーナは、尊者サーリプッタに、こう言いました。

「友よ、サーリプッタよ、いったい、まさに、どうなのでしょう、明知によって、〔苦しみの〕終極を為す者と成るのですか」と。

「友よ、まさに、このことは、さにあらず」〔と〕

「友よ、サーリプッタよ、また、どうなのでしょう、行ないによって、〔苦しみの〕終極を為す者と成るのですか」と。

「友よ、まさに、このことは、さにあらず」〔と〕

「友よ、サーリプッタよ、また、どうなのでしょう、明知と行ないによって、〔苦しみの〕終極を為す者と成るのですか」と。

「友よ、まさに、このことは、さにあらず」〔と〕

「友よ、サーリプッタよ、また、どうなのでしょう、明知と行ないより他によって、〔苦しみの〕終極を為す者と成るのですか」と。

「友よ、まさに、このことは、さにあらず」〔と〕

「『友よ、サーリプッタよ、いったい、まさに、どうなのでしょう、明知によって、〔苦しみの〕終極を為す者と成るのですか』と、かくのごとく尋ねられ、〔そのように〕存しつつ、『友よ、まさに、このことは、さにあらず』と、〔あなたは〕説きます。『友よ、サーリプッタよ、また、どうなのでしょう、行ないによって、〔苦しみの〕終極を為す者と成るのですか』と、かくのごとく尋ねられ、〔そのように〕存しつつ、『友よ、まさに、このことは、さにあらず』と、〔あなたは〕説きます。『友よ、サーリプッタよ、また、どうなのでしょう、明知と行ないによって、〔苦しみの〕終極を為す者と成るのですか』と、かくのごとく尋ねられ、〔そのように〕存しつつ、『友よ、まさに、このことは、さにあらず』と、〔あなたは〕説きます。『友よ、サーリプッタよ、また、どうなのでしょう、明知と行ないより他によって、〔苦しみの〕終極を為す者と成るのですか』と、かくのごとく尋ねられ、〔そのように〕存しつつ、『友よ、まさに、このことは、さにあらず』と、〔あなたは〕説きます。友よ、また、すなわち、どのように、〔苦しみの〕終極を為す者と成るのですか」と。

「友よ、もし、明知によって、〔苦しみの〕終極を為す者と成るなら、まさしく、執取〔の思い〕を有する者が、〔そのように〕存しつつ、〔苦しみの〕終極を為す者と成るでしょう。友よ、もし、行ないによって、〔苦しみの〕終極を為す者と成るなら、まさしく、執取〔の思い〕を有する者が、〔そのように〕存しつつ、〔苦しみの〕終極を為す者と成るでしょう。友よ、もし、明知と行ないによって、〔苦しみの〕終極を為す者と成るなら、まさしく、執取〔の思い〕を有する者が、〔そのように〕存しつつ、〔苦しみの〕終極を為す者と成るでしょう。友よ、もし、明知と行ないより他によって、〔苦しみの〕終極を為す者と成るなら、凡夫が、〔苦しみの〕終極を為す者と成るでしょう。友よ、なぜなら、凡夫は、明知と行ないより他によって、〔凡夫であるからです〕。友よ、行ないが衰滅した者は、まさに、事実のとおりに知らず見ません。行ないが成就した者は、まさに、事実のとおりに知り見ます。事実のとおりに知り見ている者は、〔苦しみの〕終極を為す者と成ります」と。〔以上が〕第五となる。

注釈【0】