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翻訳【15】

マッリカー王妃の経

或る時のことです。世尊は、サーヴァッティーに住んでおられます。ジェータ林のアナータピンディカ〔長者〕の林園において。そこで、まさに、マッリカー王妃が、世尊のおられるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、世尊を敬拝して、一方に坐りました。一方に坐った、まさに、マッリカー王妃は、世尊に、こう言いました。

「尊き方よ、いったい、まさに、何を因として、何を縁として、それによって、ここに、一部の女性は、そして、醜き色艶の者として、醜き形態の者として、見た目の極めて悪しき者として、〔世に〕有り、さらに、貧しき者として、少なき所有の者として、少なき財物の者として、かつまた、少なき権能の者として、〔世に〕有るのですか。

尊き方よ、いったい、まさに、何を因として、何を縁として、それによって、ここに、一部の女性は、そして、醜き色艶の者として、醜き形態の者として、見た目の極めて悪しき者として、〔世に〕有り、さらに、富裕で、大いなる財産があり、大いなる財物があり、かつまた、大いなる権能ある者として、〔世に〕有るのですか。

尊き方よ、いったい、まさに、何を因として、何を縁として、それによって、ここに、一部の女性は、そして、形姿麗しく、美しく、清らかで、最高の蓮華の色艶を具備した者として〔世に〕有り、さらに、貧しき者として、少なき所有の者として、少なき財物の者として、かつまた、少なき権能の者として、〔世に〕有るのですか。

尊き方よ、いったい、まさに、何を因として、何を縁として、それによって、ここに、一部の女性は、そして、形姿麗しく、美しく、清らかで、最高の蓮華の色艶を具備した者として〔世に〕有り、さらに、富裕で、大いなる財産があり、大いなる財物があり、かつまた、大いなる権能ある者として、〔世に〕有るのですか」と。

「マッリカーよ、ここに、一部の女性は、忿激する者として、葛藤多き者として、〔世に〕有り、たとえ、僅かなことを言われたとして、〔そのように〕存しつつ、憤り、激情し、憎悪し、反抗し、そして、激情を、かつまた、憤怒を、さらに、不興を、明らかと為します。彼女は、あるいは、沙門に、あるいは、婆羅門に、食べ物を、飲み物を、衣装を、乗物を、花飾と香料と塗料を、臥所と住所と灯具を、施す者ではなく〔世に〕有ります。また、まさに、嫉妬の意ある者として〔世に〕有り、他者たちの諸々の利得と尊敬と尊重と敬慕と敬拝と供養にたいし、嫉妬し、妬み、嫉妬〔の思い〕を結びます。もし、彼女が、そこから死滅し、この場に帰り来るなら、彼女は、生まれ落ちる、その場その場において、そして、醜き色艶の者として、醜き形態の者として、見た目の極めて悪しき者として、〔世に〕有り、さらに、貧しき者として、少なき所有の者として、少なき財物の者として、かつまた、少なき権能の者として、〔世に〕有ります。

マッリカーよ、また、ここに、一部の女性は、忿激する者として、葛藤多き者として、〔世に〕有り、たとえ、僅かなことを言われたとして、〔そのように〕存しつつ、憤り、激情し、憎悪し、反抗し、そして、激情を、かつまた、憤怒を、さらに、不興を、明らかと為します。彼女は、あるいは、沙門に、あるいは、婆羅門に、食べ物を、飲み物を、衣装を、乗物を、花飾と香料と塗料を、臥所と住所と灯具を、施す者として〔世に〕有ります。また、まさに、嫉妬の意なき者として〔世に〕有り、他者たちの諸々の利得と尊敬と尊重と敬慕と敬拝と供養にたいし、嫉妬せず、妬まず、嫉妬〔の思い〕を結びません。もし、彼女が、そこから死滅し、この場に帰り来るなら、彼女は、生まれ落ちる、その場その場において、そして、醜き色艶の者として、醜き形態の者として、見た目の極めて悪しき者として、〔世に〕有り、さらに、富裕で、大いなる財産があり、大いなる財物があり、かつまた、大いなる権能ある者として、〔世に〕有ります。

マッリカーよ、また、ここに、一部の女性は、忿激しない者として、葛藤が多くない者として、〔世に〕有り、たとえ、多くのことを言われたとして、〔そのように〕存しつつ、憤らず、激情せず、憎悪せず、反抗せず、そして、激情を、かつまた、憤怒を、さらに、不興を、明らかと為しません。彼女は、あるいは、沙門に、あるいは、婆羅門に、食べ物を、飲み物を、衣装を、乗物を、花飾と香料と塗料を、臥所と住所と灯具を、施す者ではなく〔世に〕有ります。また、まさに、嫉妬の意ある者として〔世に〕有り、他者たちの諸々の利得と尊敬と尊重と敬慕と敬拝と供養にたいし、嫉妬し、妬み、嫉妬〔の思い〕を結びます。もし、彼女が、そこから死滅し、この場に帰り来るなら、彼女は、生まれ落ちる、その場その場において、そして、形姿麗しく、美しく、清らかで、最高の蓮華の色艶を具備した者として〔世に〕有り、さらに、貧しき者として、少なき所有の者として、少なき財物の者として、かつまた、少なき権能の者として、〔世に〕有ります。

マッリカーよ、また、ここに、一部の女性は、忿激しない者として、葛藤が多くない者として、〔世に〕有り、たとえ、多くのことを言われたとして、〔そのように〕存しつつ、憤らず、激情せず、憎悪せず、反抗せず、そして、激情を、かつまた、憤怒を、さらに、不興を、明らかと為しません。彼女は、あるいは、沙門に、あるいは、婆羅門に、食べ物を、飲み物を、衣装を、乗物を、花飾と香料と塗料を、臥所と住所と灯具を、施す者として〔世に〕有ります。また、まさに、嫉妬の意なき者として〔世に〕有り、他者たちの諸々の利得と尊敬と尊重と敬慕と敬拝と供養にたいし、嫉妬せず、妬まず、嫉妬〔の思い〕を結びません。もし、彼女が、そこから死滅し、この場に帰り来るなら、彼女は、生まれ落ちる、その場その場において、そして、形姿麗しく、美しく、清らかで、最高の蓮華の色艶を具備した者として〔世に〕有り、さらに、富裕で、大いなる財産があり、大いなる財物があり、かつまた、大いなる権能ある者として、〔世に〕有ります。

マッリカーよ、まさに、これを因として、これを縁として、それによって、ここに、一部の女性は、そして、醜き色艶の者として、醜き形態の者として、見た目の極めて悪しき者として、〔世に〕有り、さらに、貧しき者として、少なき所有の者として、少なき財物の者として、かつまた、少なき権能の者として、〔世に〕有ります。マッリカーよ、また、これを因として、これを縁として、それによって、ここに、一部の女性は、そして、醜き色艶の者として、醜き形態の者として、見た目の極めて悪しき者として、〔世に〕有り、さらに、富裕で、大いなる財産があり、大いなる財物があり、かつまた、大いなる権能ある者として、〔世に〕有ります。マッリカーよ、また、これを因として、これを縁として、それによって、ここに、一部の女性は、そして、形姿麗しく、美しく、清らかで、最高の蓮華の色艶を具備した者として〔世に〕有り、さらに、貧しき者として、少なき所有の者として、少なき財物の者として、かつまた、少なき権能の者として、〔世に〕有ります。マッリカーよ、また、これを因として、これを縁として、それによって、ここに、一部の女性は、そして、形姿麗しく、美しく、清らかで、最高の蓮華の色艶を具備した者として〔世に〕有り、さらに、富裕で、大いなる財産があり、大いなる財物があり、かつまた、大いなる権能ある者として、〔世に〕有ります」と。

このように説かれたとき、マッリカー王妃は、世尊に、こう言いました。「尊き方よ、それなら、まちがいなく、わたしは、他の生に、忿激する者として、葛藤多き者として、〔世に〕有り、たとえ、僅かなことを言われたとして、〔そのように〕存しつつ、憤り、激情し、憎悪し、反抗し、そして、激情を、かつまた、憤怒を、さらに、不興を、明らかと為しました。尊き方よ、〔まさに〕その、わたしは、今現在、醜き色艶の者としてあり、醜き形態の者としてあり、見た目の極めて悪しき者としてあります。

尊き方よ、それなら、まちがいなく、わたしは、他の生に、あるいは、沙門に、あるいは、婆羅門に、食べ物を、飲み物を、衣装を、乗物を、花飾と香料と塗料を、臥所と住所と灯具を、施す者として〔世に〕有りました。尊き方よ、〔まさに〕その、わたしは、今現在、富裕で、大いなる財産があり、大いなる財物がある者としてあります。

尊き方よ、それなら、まちがいなく、わたしは、他の生に、嫉妬の意なき者として〔世に〕有り、他者たちの諸々の利得と尊敬と尊重と敬慕と敬拝と供養にたいし、嫉妬せず、妬まず、嫉妬〔の思い〕を結びませんでした。尊き方よ、〔まさに〕その、わたしは、今現在、大いなる権能ある者としてあります。尊き方よ、また、まさに、この王家においては、士族の少女たちもまた存在し、婆羅門の少女たちもまた〔存在し〕、家長の少女たちもまた〔存在し〕、彼女たちに、わたしは、君主たる権力を執行します。尊き方よ、〔まさに〕この、わたしは、今日以後、忿激しない者として、葛藤が多くない者として、〔世に〕有り、たとえ、多くのことを言われたとして、〔そのように〕存しつつ、憤らず、激情せず、憎悪せず、反抗せず、そして、激情を、かつまた、憤怒を、さらに、不興を、明らかと為しません。あるいは、沙門に、あるいは、婆羅門に、食べ物を、飲み物を、衣装を、乗物を、花飾と香料と塗料を、臥所と住所と灯具を、施します。嫉妬の意なき者として〔世に〕有り、他者たちの諸々の利得と尊敬と尊重と敬慕と敬拝と供養にたいし、嫉妬せず、妬まず、嫉妬〔の思い〕を結びません。尊き方よ、すばらしいことです。……略……。尊き方よ、世尊は、わたしを、女性在俗信者として認めてください⸺今日以後、命ある限り、帰依所に赴いた者として」と。〔以上が〕第七となる。

注釈【0】