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翻訳【16】

第二の法の住者の経

そこで、まさに、或るひとりの比丘が、世尊のおられるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、世尊を敬拝して、一方に坐りました。一方に坐った、まさに、その比丘は、世尊に、こう言いました。「尊き方よ、『法(教え)の住者』『法(教え)の住者』と説かれます。尊き方よ、いったい、まさに、どのようなことから、比丘は、法(教え)の住者と成るのですか」と。

(1)比丘よ、ここに、比丘が、法(教え)を⸺経、頌歌、授記、詩偈、感興語、如是語、本生、未曾有法、問答を⸺遍く学得します。しかしながら、より以上、その〔法〕の義(意味)を、智慧によって覚知しません。比丘よ、この者は、『比丘として、学得多き者であるも、法(教え)の住者ではない』〔と〕説かれます。

(2)比丘よ、さらに、また、他に、比丘が、所聞のとおりに、学得のとおりに、法(教え)を、詳細〔の観点〕によって、他者たちに説示します。しかしながら、より以上、その〔法〕の義(意味)を、智慧によって覚知しません。比丘よ、この者は、『比丘として、報知多き者であるも、法(教え)の住者ではない』〔と〕説かれます。

(3)比丘よ、さらに、また、他に、比丘が、所聞のとおりに、学得のとおりに、法(教え)を、詳細〔の観点〕によって、〔その〕読誦を為します。しかしながら、より以上、その〔法〕の義(意味)を、智慧によって覚知しません。比丘よ、この者は、『比丘として、読誦多き者であるも、法(教え)の住者ではない』〔と〕説かれます。

(4)比丘よ、さらに、また、他に、比丘が、所聞のとおりに、学得のとおりに、法(教え)を、心によって、刻々に思考し、刻々に想念し、意によって点検します。しかしながら、より以上、その〔法〕の義(意味)を、智慧によって覚知しません。比丘よ、この者は、『比丘として、思考多き者であるも、法(教え)の住者ではない』〔と〕説かれます。

(5)比丘よ、ここに、比丘が、法(教え)を⸺経、頌歌、授記、詩偈、感興語、如是語、本生、未曾有法、問答を⸺遍く学得します。そして、より以上、その〔法〕の義(意味)を、智慧によって覚知します。比丘よ、まさに、このように、比丘は、法(教え)の住者と成ります。

比丘よ、かくのごとく、まさに、わたしによって、学得多き者が説示され、報知多き者が説示され、読誦多き者が説示され、思考多き者が説示され、法(教え)の住者が説示されました。比丘よ、それが、まさに、教師によって、弟子たちのために⸺〔彼らの〕利益を求める者によって、慈しみ〔の思い〕ある者によって、慈しみ〔の思い〕を抱いて⸺為されるべきであるなら、それが、わたしによって、あなたたちのために為されたのです。比丘よ、これらの木の根元があります。これらの空家があります。比丘よ、瞑想しなさい。〔気づきを〕怠ってはいけません。のちに後悔ある者たちと成ってはいけません。これは、あなたたちへの、わたしたちの教示です」と。〔以上が〕第四となる。

注釈【0】