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翻訳【14】

士族の経

そこで、まさに、ジャーヌッソーニ婆羅門が、世尊のおられるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、世尊を相手に共に挨拶しました。共に挨拶し記憶されるべき話を交わして、一方に坐りました。一方に坐った、まさに、ジャーヌッソーニ婆羅門は、世尊に、こう言いました。

「貴君ゴータマよ、士族たちは、何を志向とし、何を想念とし、何を確立とし、何を固着とし、何を結末とするのですか」と。「婆羅門よ、士族たちは、まさに、財物を志向とし、智慧を想念とし、力を確立とし、地を固着とし、権力を結末とします」と。

「貴君ゴータマよ、また、婆羅門たちは、何を志向とし、何を想念とし、何を確立とし、何を固着とし、何を結末とするのですか」と。「婆羅門よ、婆羅門たちは、まさに、財物を志向とし、智慧を想念とし、呪文を確立とし、祭祀を固着とし、梵の世を結末とします」と。

「貴君ゴータマよ、また、家長たちは、何を志向とし、何を想念とし、何を確立とし、何を固着とし、何を結末とするのですか」と。「婆羅門よ、家長たちは、まさに、財物を志向とし、智慧を想念とし、技能を確立とし、生業を固着とし、終了した生業を結末とします」と。

「貴君ゴータマよ、また、女たちは、何を志向とし、何を想念とし、何を確立とし、何を固着とし、何を結末とするのですか」と。「婆羅門よ、女たちは、まさに、男を志向とし、外装を想念とし、子を確立とし、〔他の女と〕亭主を共にしないことを固着とし、権力を結末とします」と。

「貴君ゴータマよ、また、盗賊たちは、何を志向とし、何を想念とし、何を確立とし、何を固着とし、何を結末とするのですか」と。「婆羅門よ、盗賊たちは、まさに、取ることを志向とし、収め取ることを想念とし、刃を確立とし、暗黒を固着とし、見なきことを結末とします」と。

「貴君ゴータマよ、また、沙門たちは、何を志向とし、何を想念とし、何を確立とし、何を固着とし、何を結末とするのですか」と。「婆羅門よ、沙門たちは、まさに、忍耐と温和を志向とし、智慧を想念とし、戒を確立とし、無所有を固着とし、涅槃を結末とします」と。

「貴君ゴータマよ、めったにないことです。貴君ゴータマよ、はじめてのことです。貴君ゴータマは、士族たちについてもまた、かつまた、志向を、かつまた、想念を、かつまた、確立を、かつまた、固着を、かつまた、結末を、知ります。貴君ゴータマは、婆羅門たちについてもまた……略……知ります。貴君ゴータマは、家長たちについてもまた……知ります。貴君ゴータマは、女たちについてもまた……知ります。貴君ゴータマは、盗賊たちについてもまた……知ります。貴君ゴータマは、沙門たちについてもまた、かつまた、志向を、かつまた、想念を、かつまた、確立を、かつまた、固着を、かつまた、結末を、知ります。貴君ゴータマよ、すばらしいことです。……略……。貴君ゴータマは、わたしを、在俗信者として認めてください⸺今日以後、命ある限り、帰依所に赴いた者として」と。〔以上が〕第十となる。

注釈【0】