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翻訳【15】

ヴァーセッタの経

或る時のことです。世尊は、ヴェーサーリーに住んでおられます。マハー林の楼閣堂において。そこで、まさに、ヴァーセッタ在俗信者が、世尊のおられるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、世尊を敬拝して、一方に坐りました。一方に坐った、まさに、ヴァーセッタ在俗信者に、世尊は、こう言いました。「ヴァーセッタよ、八つの支分を具備した斎戒は、〔このように〕入ったなら、大いなる果と成り、大いなる福利と〔成り〕、大いなる光輝と〔成り〕、大いなる充満と〔成ります〕。……略……〔誰からも〕非難されることなく、天上の境位へと近しく至る」と。

このように説かれたとき、ヴァーセッタ在俗信者は、世尊に、こう言いました。「尊き方よ、わたしの愛しい親族や血縁たちが、八つの支分を具備した斎戒に入るなら、わたしの愛しい親族や血縁たちにとってもまた、長夜にわたり、利益のために〔存し〕、安楽のために存するでしょう。尊き方よ、もし、また、全ての士族たちが、八つの支分を具備した斎戒に入るなら、全ての士族たちにとってもまた、長夜にわたり、利益のために〔存し〕、安楽のために存するでしょう。尊き方よ、もし、また、全ての婆羅門たちが……略……庶民たちが……奴隷たちが、八つの支分を具備した斎戒に入るなら、全ての奴隷たちにとってもまた、長夜にわたり、利益のために〔存し〕、安楽のために存するでしょう」と。

「ヴァーセッタよ、このように、このことはあります。ヴァーセッタよ、このように、このことはあります。もし、また、全ての士族たちが、八つの支分を具備した斎戒に入るなら、全ての士族たちにとってもまた、長夜にわたり、利益のために〔存し〕、安楽のために存するでしょう。ヴァーセッタよ、もし、また、全ての婆羅門たちが……庶民たちが……奴隷たちが、八つの支分を具備した斎戒に入るなら、全ての奴隷たちにとってもまた、長夜にわたり、利益のために〔存し〕、安楽のために存するでしょう。ヴァーセッタよ、もし、また、天を含み、魔を含み、梵を含み、沙門や婆羅門を含む、世〔の人々〕が、天〔の神〕や人間を含む人々が、八つの支分を具備した斎戒に入るなら、天を含み、魔を含み、梵を含み、沙門や婆羅門を含む、世〔の人々〕にとってもまた、天〔の神〕や人間を含む人々にとっても、長夜にわたり、利益のために〔存し〕、安楽のために存するでしょう。ヴァーセッタよ、もし、また、これらの大いなるサーラ〔樹〕たちが、八つの支分を具備した斎戒に入るなら、これらの大いなるサーラ〔樹〕たちにとってもまた、長夜にわたり、利益のために〔存し〕、安楽のために存するでしょう。人間たる生類のばあいは、また、何の論があるというのでしょう」と。〔以上が〕第四となる。

注釈【0】