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翻訳【15】

ボッジャーの経

或る時のことです。世尊は、サーヴァッティーに住んでおられます。ジェータ林のアナータピンディカ〔長者〕の林園において。そこで、まさに、ボッジャー女性在俗信者が、世尊のおられるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、世尊を敬拝して、一方に坐りました。一方に坐った、まさに、ボッジャー女性在俗信者に、世尊は、こう言いました。

「ボッジャーよ、八つの支分を具備した斎戒は、〔このように〕入ったなら、大いなる果と成り、大いなる福利と〔成り〕、大いなる光輝と〔成り〕、大いなる充満と〔成ります〕。ボッジャーよ、では、どのように入ったなら、八つの支分を具備した斎戒は、大いなる果と成り、大いなる福利と〔成り〕、大いなる光輝と〔成り〕、大いなる充満と〔成るのですか〕。ボッジャーよ、ここに、聖なる弟子が、かくのごとく深慮します。(1)『生あるかぎり、阿羅漢たちは、命あるものを殺すことを捨棄して、命あるものを殺すことから離間した者たちとして、棒を置いた者たちとして、刃を置いた者たちとして、恥を知る者たちとして、憐憫〔の思い〕を起こした者たちとして、一切の命ある生類たちに利益と慈しみ〔の思い〕ある者たちとして、〔世に〕住む。わたしもまた、今日、そして、この夜のあいだ、さらに、この昼のあいだ、命あるものを殺すことを捨棄して、命あるものを殺すことから離間した者として、棒を置いた者として、刃を置いた者として、恥を知る者として、憐憫〔の思い〕を起こした者として、一切の命ある生類たちに利益と慈しみ〔の思い〕ある者として、〔世に〕住むのだ。この支分によってもまた、〔わたしは〕阿羅漢たちに見習い、そして、斎戒は、わたしの入るところと成るであろう』と、この第一の支分を具備したものと成ります。……略……。

(8)『生あるかぎり、阿羅漢たちは、高い臥具や大きな臥具〔の使用〕を捨棄して、高い臥具や大きな臥具〔の使用〕から離間した者たちとして、低き臥所を営む⸺あるいは、臥床において、あるいは、草の敷物において。わたしもまた、今日、そして、この夜のあいだ、さらに、この昼のあいだ、高い臥具や大きな臥具〔の使用〕を捨棄して、高い臥具や大きな臥具〔の使用〕から離間した者として、低き臥所を営むのだ⸺あるいは、臥床において、あるいは、草の敷物において。この支分によってもまた、〔わたしは〕阿羅漢たちに見習い、そして、斎戒は、わたしの入るところと成るであろう』と、この第八の支分を具備したものと成ります。ボッジャーよ、このように入った、まさに、聖者の斎戒は、大いなる果と成り、大いなる福利と〔成り〕、大いなる光輝と〔成り〕、大いなる充満と〔成ります〕

どれだけの大いなる果と成り、どれだけの大いなる福利と〔成り〕、どれだけの大いなる光輝と〔成り〕、どれだけの大いなる充満と〔成るのですか〕。ボッジャーよ、それは、たとえば、また、或る者が、多大なる七つの宝ある、これらの十六の大いなる地方の⸺それは、すなわち、この、アンガ〔国〕、マガダ〔国〕、カーシ〔国〕、コーサラ〔国〕、ヴァッジー〔国〕、マッラ〔国〕、チェーティ〔国〕、ヴァンガ〔国〕、クル〔国〕、パンチャーラ〔国〕、マッチャ〔国〕、スーラセーナ〔国〕、アッサカ〔国〕、アヴァンティ〔国〕、ガンダーラ〔国〕、カンボージャ〔国〕の⸺権力者にして君主たる王権を為すも、これは、八つの支分を具備した斎戒の、十六分の一にも値しません。それは、何を因とするのですか。ボッジャーよ、人間の王権は、天の安楽と比較して、貧しくあるからです。

ボッジャーよ、すなわち、人間の五十年ですが、これは、四大王天〔の神々〕たちの一つの夜と昼となります。その夜をもとに三十夜で、ひと月となります。その月をもとに十二月で、まる一年となります。そのまる一年をもとに天の五百年で、四大王天〔の神々〕たちの寿命の量となります。ボッジャーよ、また、まさに、この状況は見出されます。すなわち、ここに、一部の、あるいは、女が、あるいは、男が、八つの支分を具備した斎戒に入って、身体の破壊ののち、死後において、四大王天〔の神々〕たちの同類として再生することです。ボッジャーよ、また、まさに、このことに関して、この〔言葉〕が語られました。『人間の王権は、天の安楽と比較して、貧しくあるからです』〔と〕

ボッジャーよ、すなわち、人間の百年ですが……略……。ボッジャーよ、すなわち、人間の二百年ですが……略……人間の四百年ですが……略……人間の八百年ですが……略……千六百年ですが、これは、他化自在天〔の神々〕たちの一つの夜と昼となります。その夜をもとに三十夜で、ひと月となります。その月をもとに十二月で、まる一年となります。そのまる一年をもとに天の一万六千年で、他化自在天〔の神々〕たちの寿命の量となります。ボッジャーよ、また、まさに、この状況は見出されます。すなわち、ここに、一部の、あるいは、女が、あるいは、男が、八つの支分を具備した斎戒に入って、身体の破壊ののち、死後において、他化自在天〔の神々〕たちの同類として再生することです。ボッジャーよ、また、まさに、このことに関して、この〔言葉〕が語られました。『人間の王権は、天の安楽と比較して、貧しくあるからです』」と。

〔そこで、詩偈に言う〕〔第一に〕命あるものを殺さないように。そして、〔第二に〕与えられていないものを取らないように。〔第三に〕虚偽を語らないように。そして、〔第四に〕酒飲みとして存さないように。〔第五に〕梵行ならざる淫事〔の行為〕から離れるように。〔第六に〕夜には非時の食料を食べないように。

〔第七に〕花飾を〔身に〕付けないように。そして、香を焚かないように。〔第八に〕じかに大地のうえに広げた臥床で臥すように。苦しみの終極に至る覚者によって明示された、まさに、この〔法〕を、〔賢者たちは〕『八つの支分ある斎戒』と言う。

すなわち、両者ともに善き見た目の、そして、月が、さらに、日が、〔大地を〕照らしながら〔宙空を〕巡り行くかぎり、また、彼らは、闇を除去する者たちとして、空中を赴き、方々に遍照しながら、天空において光り輝く。

すなわち、この間に見出される財⸺真珠、宝珠、さらに、美しい瑠璃、金塊、さらに、あるいは、また、黄金、すなわち、『砂金』と説かれる金⸺

それらは、八つの支分ある斎戒の、十六分の一にすら適わない⸺月の光も、そして、一切の星の群れも。まさに、それゆえに、そして、女も、さらに、男も、戒ある者は、八つの支分を具した、この斎戒に入って、安楽を生成する諸々の功徳を作り為して、〔誰からも〕非難されることなく、天上の境位へと近しく至る」と。

〔以上が〕第五となる。

注釈【0】