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翻訳【3】

彼岸に至るものへの諸々の復唱の詩偈

1137. (1131)かくのごとく、尊者ピンギヤは 〔バーヴァリのもとに帰り、師に言った〕〔わたしは〕 「彼岸に至るもの」を復唱するでありましょう。 〔世俗の〕 垢を離れ、広き思慮ある方は、すなわち、 〔自らが〕 見たとおり、そのとおりに告げ知らせてくれました。無欲で、 〔欲の〕 林なく、龍たる方が、何を因として、虚偽を話すというのでしょう。 (1)
1138. (1132)〔世俗の〕 垢と 〔無明の〕迷妄を捨棄した方の、 〔我想の〕 思量 〔虚栄の〕 偽装 を捨棄する方の、栄誉を伴った〔真実の〕 言葉を、さあ、わたしは述べ伝えるでありましょう。(2)
1139. (1133)〔世の〕 闇を除去する覚者にして一切に眼ある方は、世の終極に至り一切の〔迷いの〕生存を超克した方は、煩悩なく一切の苦を捨棄する方は、真理を呼び名とする方は、梵 (婆羅門) よ、わたしによって近侍されたのです。 (3)
1140. (1134)たとえば、鳥が、まばらな林を捨棄して、果多き森に住みつくように、このように、わたしは、見少なき者たちを捨棄して、白鳥のように、大海原に達し得たのです。(4)
1141. (1135)ゴータマの教えより以前に、「かくのごとく存していた」「かくのごとく成るであろう」 〔と〕 、過去において、それらの者たちが、わたしに説き明かしたのですが、その一切が、〔単なる〕 伝え聞きであり、その一切が、 〔誤った〕 考え (邪説) を増大させるものです。(5)
1142. (1136)独り、 〔世の〕闇を除去する方として、端坐する方として、彼はあります⸺光輝ある方であり、光の作り手たる方です。ゴータマは、広き智慧ある方です。ゴータマは、広き思慮ある方です。(6)
1143. (1137)その方は、わたしに、法 (真理) を説示してくださったのです⸺現に見られ時を要さない〔即座の法〕 を、渇愛の滅尽を、疾患なき 〔境地〕 を。その 〔境地〕には、どこにも喩えが存在しないのです。 (7)
1144. (1138)〔バーヴァリが言った〕 ⸺その方から、いったい、どうして、 〔おまえが〕離れ住むというのだろう⸺ピンギヤよ、寸時でさえも、広き智慧あるゴータマから、広き思慮あるゴータマから。 (8)
1145. (1139)その方は、おまえに、法 (真理) を説示してくださったのだ⸺現に見られ時を要さない〔即座の法〕 を、渇愛の滅尽を、疾患なき 〔境地〕 を。その 〔境地〕には、どこにも喩えが存在しないのだ。 (9)
1146. (1140)〔ピンギヤは言った〕⸺わたしは、その方から、離れ住むことはありません⸺婆羅門よ、寸時でさえも、広き智慧あるゴータマから、広き思慮あるゴータマから。(10)
1147. (1141)その方は、わたしに、法 (真理) を説示してくださったのです⸺現に見られ時を要さない〔即座の法〕 を、渇愛の滅尽を、疾患なき 〔境地〕 を。その 〔境地〕には、どこにも喩えが存在しないのです。 (11)
1148. (1142)〔わたしは〕 見ます⸺その方を、眼で 〔見る〕 かのように、意で⸺婆羅門よ、夜に、昼に、 〔気づきを〕 怠ることなく。夜は、 〔覚者を〕礼拝する者として過ごし、まさしく、それによって、 〔もはや、覚者から〕離れ住むことなき者と、 〔自らを〕 思うのです。 (12)
1149. (1143)そして、 〔迷いなき〕 信は、さらに、 〔真の〕 喜悦は、 〔切なる〕 意は、かつまた、〔怠りなき〕気づきは⸺これらは、ゴータマの教えから離れず、広き智慧ある方が行く、その 〔方角〕その方角に、まさしく、その 〔場〕 その 〔場〕 に、 〔まさに〕その、わたしは、礼拝者として存するのです。 (13)
1150. (1144)老い朽ち、力と強さに劣る、わたしの身体が、まさしく、その 〔場〕に至ることはありません。そこにおいて、常に思惟が進み行くことで、 〔その場に〕行き着くのです。婆羅門よ、まさに、わたしの意は、その 〔場〕 と結ばれているのです。(14)
1151. (1145)汚泥に臥し震えおののきながら、 〔わたしは〕 洲から洲へと漂いました。そこで、〔わたしは〕 正覚者を見ました⸺激流を超えた煩悩なき方を。 (15)
1152. (1146)〔その時、世尊がピンギヤの前に現われて言った〕⸺すなわち、ヴァッカリが、バドラーヴダが、そして、アーラヴィ・ゴータマが⸺信を解き放った者が 〔そう〕有ったように、まさしく、このように、あなたもまた、信を解き放つのです。ピンギヤよ、あなたは、死魔の領域の彼岸に至るでしょう。(16)
1153. (1147)〔ピンギヤは言った〕 ⸺この 〔わたし〕 は、より一層、 〔心が〕 清まります(より信を強くする) ⸺牟尼の言葉を聞いて 〔そののち〕〔迷妄の〕 覆いが開かれた正覚者は、〔心に〕 鬱積なく即応即答 〔の智慧〕 ある方です。 (17)
1154. (1148)上天 〔の神々〕たちのことを証知して、彼此の一切を知っておられます。疑いありと明言する者たちのために、諸々の問いの終極を為す、〔世の〕 教師たる方です。 (18)
1155. (1149)それには、どこにも喩えが存在しない、翻弄されず激情しない 〔心のあり方〕 に、〔わたしは〕確実に至るでありましょう。ここにおいて、わたしに、疑いはありません。このように、わたしのことを、 〔涅槃に〕 心が信念した者と、お認めください。ということで⸺ (19)

彼岸に至るものへの諸々の復唱の詩偈は 〔以上で〕 終了となる。

注釈【0】