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翻訳【19】

明知の経

まさに、このことが、世尊によって説かれ、阿羅漢によって説かれ、かくのごとく、わたしは聞きました。

「比丘たちよ、無明を先行として、諸々の善ならざる法(性質)への入定あることから、まさしく、ただちに、恥〔の思い〕なき〔生き方〕無慚があり、〔良心の〕咎めなき〔生き方〕無愧があります。比丘たちよ、しかしながら、まさに、明知を先行として、諸々の善なる法(性質)への入定あることから、まさしく、ただちに、恥〔の思い〕〔良心の〕咎め慚愧があります」と、この義(道理)を、世尊は説きました。そこにおいて、このことは、かくのごとく説かれます。

「この世において、さらに、他〔の世〕において、これらの悪しき境遇は、それらが何であれ、一切が、無明を根元とするものであり、〔悪しき〕欲求と貪欲〔の思い〕の積み重ねとなるものである。

そして、すなわち、悪しき欲求ある者と〔成り〕、恥〔の思い〕なき者と〔成り〕、礼を欠く者と成ることから、そののち、〔彼は〕悪を生み出し、それによって、悪所(地獄)に赴く。

それゆえに、そして、欲〔の思い〕を、かつまた、貪欲〔の思い〕を、さらに、無明を、〔常に〕離貪させながら、〔常に〕明知を生起させている比丘は、一切の悪しき境遇を捨棄するであろう」と。

この義(道理)もまた、世尊によって説かれ、かくのごとく、わたしは聞きました。ということで、〔以上が〕第三となる。

注釈【0】