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翻訳【20】

第二の十の力の経

サーヴァッティーに住んでおられます。……略……。「比丘たちよ、十の力を具備した如来は、そして、四つの離怖を具備した者として、雄牛たる境位を明言し、諸々の衆のなかで獅子吼を吼え叫び、梵の輪を転起させます。『かくのごとく、形態があり、かくのごとく、形態の集起があり、かくのごとく、形態の滅至がある』『かくのごとく、感受〔作用〕があり、かくのごとく、感受〔作用〕の集起があり、かくのごとく、感受〔作用〕の滅至がある』『かくのごとく、表象〔作用〕があり、かくのごとく、表象〔作用〕の集起があり、かくのごとく、表象〔作用〕の滅至がある』『かくのごとく、諸々の形成〔作用〕があり、かくのごとく、諸々の形成〔作用〕の集起があり、かくのごとく、諸々の形成〔作用〕の滅至がある』『かくのごとく、識知〔作用〕があり、かくのごとく、識知〔作用〕の集起があり、かくのごとく、識知〔作用〕の滅至がある』『かくのごとく、これが存しているとき、これが有る。これの生起あることから、これが生起する。かくのごとく、これが存していないとき、これが有ることはない。これの止滅あることから、これが止滅する。すなわち、この、無明という縁あることから、諸々の形成〔作用〕がある。諸々の形成〔作用〕という縁あることから、識知〔作用〕がある。……略……。このように、この全部の苦しみの範疇の集起が有る。まさしく、しかし、無明の残りなき離貪と止滅あることから、諸々の形成〔作用〕の止滅がある。諸々の形成〔作用〕の止滅あることから、識知〔作用〕の止滅がある。……略……。このように、この全部の苦しみの範疇の止滅が有る』と。

比丘たちよ、このように、法(教え)は、わたしによって見事に告げ知らされ、明瞭となり、開顕され、明示され、〔覆いの〕布切れは切断されました。比丘たちよ、このように、法(教え)が、わたしによって見事に告げ知らされ、明瞭となり、開顕され、明示され、〔覆いの〕布切れが切断されたとき、信によって家から家なきへと出家した良家の子息たちとして精進に励むに、まさしく、十分なるものがあります。『かつまた、皮膚も、かつまた、腱も、かつまた、骨も、欲するままに乾いてしまえ。肉体における肉と血は、干上がってしまえ。すなわち、それが、人の強靭によって、人の精進によって、人の勤勉によって、至り得られるべきであるなら、それに至り得ずして、精進の確立は有ることなし』と。

比丘たちよ、怠惰の者は、苦痛のうちに〔世に〕住み、諸々の悪しき善ならざる法(性質)に犯され、そして、大いなる自らの義(目的)を遍く衰退させます。比丘たちよ、しかしながら、まさに、精進に励む者は、安楽のうちに〔世に〕住み、諸々の悪しき善ならざる法(性質)から遠離し、そして、大いなる自らの義(目的)を円満成就させます。比丘たちよ、下劣なるものによって至高のものに至り得ることは有りません。しかしながら、まさに、至高のものによって至高のものに至り得ることは有ります。比丘たちよ、この梵行は醍醐の甘露であり、教師は面前の状態にあります。比丘たちよ、それゆえに、ここに、精進に励みなさい⸺〔いまだ〕至り得ていないものに至り得るために、〔いまだ〕到達していないものに到達するために、〔いまだ〕実証していないものを実証するために。『このように、まさに、わたしたちの、この出家は、徒労なきものと成り、果を有するものと〔成り〕、生成を有するものと〔成るのだ〕。さらに、それらの者たちの衣料や〔行乞の〕施食や臥坐具や病のための日用品たる薬の必需品(常備薬)を、わたしたちが遍く受益するなら、彼らのために、それら〔の施物〕は、〔功徳を〕作り為すものとして、わたしたちにおいて、大いなる果と成り、大いなる福利と〔成るのだ〕』と。比丘たちよ、まさに、このように、あなたたちは学ぶべきです。比丘たちよ、なぜなら、あるいは、自己の義(利益)を正しく見ているなら、不放逸によって〔為すべきことを〕成就させるに、まさしく、十分なるものがあるからです。比丘たちよ、なぜなら、あるいは、他者の義(利益)を正しく見ているなら、不放逸によって〔為すべきことを〕成就させるに、まさしく、十分なるものがあるからです。比丘たちよ、なぜなら、あるいは、両者の義(利益)を正しく見ているなら、不放逸によって〔為すべきことを〕成就させるに、まさしく、十分なるものがあるからです」と。〔以上が〕第二となる。

注釈【1】