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翻訳【14】

「為している者に」の経

サーヴァッティーの因縁となります。「比丘たちよ、いったい、まさに、何が存しているとき、何に執取して、何に固着して、このような見解が生起するのですか。『為しているも、為させているも、断ち切っているも、断ち切らせているも、責めているも、責めさせているも、憂い悲しんでいるも、憂い悲しませているも、疲れているも、疲れさせているも、震えおののいているも、震えおののかせているも、命あるものを殺しているも、与えられていないものを取っているも、〔家の〕境目を断ち切っているも(家屋に侵入する)、強奪物を運び去っているも(略奪し強奪する)、泥棒を為しているも、〔往来者から強奪するために〕路傍に立っているも、他者の妻のもとに赴いているも(不倫をする)、虚偽を話しているも⸺為している者に、悪は作り為されない。もし、また、剃刀を末端とする輪で、或る者が、この地の命あるものたちを、一つの肉の団塊と〔為し〕、一つの肉の集塊と為すも、それを因縁とする悪は存在せず、悪の帰還は存在しない。もし、また、ガンガー〔川〕の南岸に赴き、殺しているも、殺させているも、断ち切っているも、断ち切らせているも、責めているも、責めさせているも、それを因縁とする悪は存在せず、悪の帰還は存在しない。もし、また、ガンガー〔川〕の北岸に赴き、布施しているも、布施させているも、祭祀しているも、祭祀させているも、それを因縁とする善(功徳)は存在せず、善の帰還は存在しない。布施によっても、調御によっても、自制によっても、真理の言葉(正直)によっても、善(功徳)は存在せず、善の帰還は存在しない』」と。「尊き方よ、わたしたちにとって、諸々の法(教え)は、世尊を根元とするものであり……略……。「比丘たちよ、まさに、形態が存しているとき、形態に執取して、形態に固着して、このような見解が生起します。『為しているも、為させているも……略……善は存在せず、善の帰還は存在しない』と。感受〔作用〕が存しているとき……略……。表象〔作用〕が存しているとき……。諸々の形成〔作用〕が存しているとき……。識知〔作用〕が存しているとき、識知〔作用〕に執取して、識知〔作用〕に固着して、このような見解が生起します。『為しているも、為させているも……略……善は存在せず、善の帰還は存在しない』と。

比丘たちよ、それを、どう思いますか。形態は、あるいは、常住ですか、あるいは、無常ですか」と。「尊き方よ、無常です」〔と〕。「……略……さて、いったい、それに執取せずして〔そののち〕、このような見解が生起するでしょうか。『為しているも、為させているも……略……善は存在せず、善の帰還は存在しない』」と。「尊き方よ、まさに、このことは、さにあらず」〔と〕。「感受〔作用〕は……。「表象〔作用〕は……。「諸々の形成〔作用〕は……。「識知〔作用〕は、あるいは、常住ですか、あるいは、無常ですか」と。「尊き方よ、無常です」〔と〕。「……略……さて、いったい、それに執取せずして〔そののち〕、このような見解が生起するでしょうか。『為しているも、為させているも……略……善は存在せず、善の帰還は存在しない』」と。「尊き方よ、まさに、このことは、さにあらず」〔と〕。「すなわち、また、この、見られたもの、聞かれたもの、思われたもの、識られたもの、至り得られたもの、遍く探し求められたもの、意によって探索されたものは、それもまた、あるいは、常住ですか、あるいは、無常ですか」と。「尊き方よ、無常です」〔と〕。「……略……さて、いったい、それに執取せずして〔そののち〕、このような見解が生起するでしょうか。『為しているも、為させているも……略……善は存在せず、善の帰還は存在しない』」と。「尊き方よ、まさに、このことは、さにあらず」〔と〕

「比丘たちよ、すなわち、そして、これらの状況について、まさに、聖なる弟子の疑いが捨棄されたものと成り、苦しみについてもまた、彼の疑いが捨棄されたものと成り……略……苦しみの止滅に至る〔実践の〕道についてもまた、彼の疑いが捨棄されたものと成ることから、比丘たちよ、この者は、『聖なる弟子として、預流たる者であり、堕所の法(性質)なき者であり、決定の者であり、正覚を行き着く所とする者である』〔と〕説かれます」と。〔以上が〕第六となる。

注釈【1】