翻訳【19】
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第二の子なき者の経
そこで、まさに、コーサラ〔国〕のパセーナディ王が、昼のさなかに、世尊のおられるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、一方に坐りました。一方に坐った、まさに、コーサラ〔国〕のパセーナディ王に、世尊は、こう言いました。「大王よ、さて、いったい、どのようなことから、あなたはやってくるのですか⸺昼のさなかに」と。
「尊き方よ、ここに、サーヴァッティーにおいて、長者の家長が、命を終えたのです。わたしは、子なき者の所有物を、それを、王の内宮に没収して、〔すなわち、わたしは〕やってきます。尊き方よ、黄金としては、千万になります。白銀としては、また、何の論があるというのでしょう。尊き方よ、また、まさに、その長者の家長には、このような形態の食事の受益が有りました。〔すなわち、彼は〕酸えた粥を添え物とする屑米を食べます。このような形態の衣装の受益が有りました。〔すなわち、彼は〕麻の三切れの衣を〔身に〕付けます。このような形態の乗物の受益が有りました。〔すなわち、彼は〕葉の覆いで保たれている老朽した車で出かけます」と。
「大王よ、このように、このことはあります。大王よ、このように、このことはあります。大王よ、過去の事ですが、その長者の家長は、タガラシキンという名の独覚を、〔行乞の〕施食によって奉施しました。〔召使たちに〕『〔行乞の〕食を、沙門に施せ』と言って、坐から立ち上がって、立ち去りました。また、しかしながら、施して〔そののち〕、『この優れた〔行乞の〕食を、あるいは、奴隷たちが、あるいは、労夫たちが、食べるべき』と、のちに、後悔ある者と成りました。また、さらに、所有物を動機として、兄弟の独り子の生命を奪いました。
大王よ、すなわち、まさに、その長者の家長が、タガラシキンという名の独覚を、〔行乞の〕施食によって奉施した、その行為の報い(業報)によって、七回、善き境遇に、天上の世に、再生しました。まさしく、その行為の報いの残りによって、七回、まさしく、このサーヴァッティーの長者たる権を為しました。大王よ、すなわち、まさに、その長者の家長が、施して〔そののち〕、『この優れた〔行乞の〕食を、あるいは、奴隷たちが、あるいは、労夫たちが、食べるべき』と、のちに、後悔ある者と成った、その行為の報いによって、秀逸なる食事の受益に、彼の心は傾かず、秀逸なる衣装の受益に、彼の心は傾かず、秀逸なる乗物の受益に、彼の心は傾かず、秀逸なる五つの欲望の属性の受益に、彼の心は傾きません。大王よ、すなわち、まさに、その長者の家長が、また、さらに、所有物を動機として、兄弟の独り子の生命を奪った、その行為の報いによって、幾年、幾百年、幾千年、幾百千年のあいだ、地獄において煮られました。まさしく、その行為の報いの残りによって、この、七度目となる、子なき者の所有物が、王の蔵に収容されます。大王よ、まさに、その長者の家長の、そして、以前の功徳は完全に滅尽し、さらに、新しい功徳は蓄積されませんでした。大王よ、また、今日、長者の家長は、大いなる叫喚地獄において煮られます」と。「尊き方よ、このように、長者の家長は、大いなる叫喚地獄に再生したのですか」と。「大王よ、このように、長者の家長は、大いなる叫喚地獄に再生したのです」と。世尊は、この〔言葉〕を言いました。……略……。
〔世尊が、詩偈に言う〕「穀物、財産、銀、金、あるいは、また、それが何であれ、〔彼に〕存在する、執持〔の対象〕(所有物)は⸺奴隷たち、労夫たち、召使たち、さらに、すなわち、彼に依拠して生きる者たちも⸺
〔その〕一切が、取ることなくして、去り行くべきものであり、〔その〕一切が、捨置に至るものである。しかしながら、すなわち、身体によって為し、言葉によって〔為し〕、あるいは、心によって〔為す、その行為は〕⸺
まさに、それが、彼にとって、自らのものと成る。そして、それを取って、〔彼は、他の世に〕赴く。さらに、それが、彼にとって、従い行くものと成る⸺影が離れないように。
それゆえに、善き〔行為〕を為すべきである⸺未来の蓄積となる〔善き行為〕を。諸々の功徳は、他の世において、命あるものたちの立脚地と成る」と。
〔以上が〕第二の章となる。
その〔章〕のための摂頌となる。
〔そこで、詩偈に言う〕「結髪者たち、五者の王たちがあり、そして、大量に調理された料理とともに、戦いによって、二つのものが説かれ、マッリカー、そして、不放逸によって、二つのものが〔説かれ〕、子なき者によって、二つのものが説かれ、それによって、章と呼ばれる」と。
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注釈【2】
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