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翻訳【19】

人の経

サーヴァッティーの因縁となります。そこで、まさに、コーサラ〔国〕のパセーナディ王が、世尊のおられるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、世尊を敬拝して、一方に坐りました。一方に坐った、まさに、コーサラ〔国〕のパセーナディ王に、世尊は、こう言いました。「大王よ、四つのものがあります。これらの人たちが、世において等しく見出されつつ存しています。どのようなものが、四つのものなのですか。闇から闇を行き着く所とする者であり、闇から光を行き着く所とする者であり、光から闇を行き着く所とする者であり、光から光を行き着く所とする者です。

大王よ、では、どのように、人は、闇から闇を行き着く所とする者と成るのですか。大王よ、ここに、一部の人は、卑しい家に生まれ落ちた者として〔世に〕有ります。あるいは、チャンダーラ(賎民)の家に、あるいは、下賎の家に、あるいは、山民の家に、あるいは、車工の家に、あるいは、プックサ(非人)の家に⸺貧しく、食べ物と飲み物と食料が少なく、生活が困難で、そこにおいては、食糧や衣服が、困難をもって得られます。そして、彼は、醜き色艶で、醜き見た目で、猫背で、病苦多く、あるいは、片目の者として、あるいは、手萎えの者として、あるいは、足萎えの者として、あるいは、半身不随の者として、〔世に〕有ります⸺食べ物の、飲み物の、衣装の、乗物の、花飾と香料と塗料の、臥所と住所と灯具の、得者ではなく。彼は、身体による悪しき行ないを行ない、言葉による悪しき行ないを行ない、意による悪しき行ないを行ないます。彼は、身体による悪しき行ないを行なって、言葉による悪しき行ないを行なって、意による悪しき行ないを行なって、身体の破壊ののち、死後において、悪所に、悪趣に、堕所に、地獄に、再生します。

大王よ、それは、たとえば、また、人が、あるいは、暗黒から暗黒に赴き、あるいは、闇から闇に赴き、あるいは、血の垢から血の垢に赴くように、大王よ、その喩えのように、わたしは、この人のことを説きます。大王よ、このように、まさに、人は、闇から闇を行き着く所とする者と成ります。

大王よ、では、どのように、人は、闇から光を行き着く所とする者と成るのですか。大王よ、ここに、一部の人は、卑しい家に生まれ落ちた者として〔世に〕有ります。あるいは、チャンダーラの家に、あるいは、下賎の家に、あるいは、山民の家に、あるいは、車工の家に、あるいは、プックサの家に⸺貧しく、食べ物と飲み物と食料が少なく、生活が困難で、そこにおいては、食糧や衣服が、困難をもって得られます。そして、彼は、醜き色艶で、醜き見た目で、猫背で、病苦多く、あるいは、片目の者として、あるいは、手萎えの者として、あるいは、足萎えの者として、あるいは、半身不随の者として、〔世に〕有ります⸺食べ物の、飲み物の、衣装の、乗物の、花飾と香料と塗料の、臥所と住所と灯具の、得者ではなく。彼は、身体による善き行ないを行ない、言葉による善き行ないを行ない、意による善き行ないを行ないます。身体による善き行ないを行なって、言葉による善き行ないを行なって、意による善き行ないを行なって、身体の破壊ののち、死後において、善き境遇に、天上の世に、再生します。

大王よ、それは、たとえば、また、人が、あるいは、地から長椅子に登り、あるいは、長椅子から馬の背に登り、あるいは、馬の背から象の肩に登り、あるいは、象の肩から高楼に登るように、大王よ、その喩えのように、わたしは、この人のことを説きます。大王よ、このように、まさに、人は、闇から光を行き着く所とする者と成ります。

大王よ、では、どのように、人は、光から闇を行き着く所とする者と成るのですか。大王よ、ここに、一部の人は、高貴の家に生まれ落ちた者として〔世に〕有ります。あるいは、士族の大家の家に、あるいは、婆羅門の大家の家に、あるいは、家長の大家の家に⸺富裕で、大いなる財産があり、大いなる財物があり、沢山の金と銀があり、沢山の富と資益物があり、沢山の財産と穀物がある〔家〕に。そして、彼は、形姿麗しく、美しく、清らかで、最高の蓮華の色艶を具備した者として〔世に〕有ります⸺食べ物の、飲み物の、衣装の、乗物の、花飾と香料と塗料の、臥所と住所と灯具の、得者として。彼は、身体による悪しき行ないを行ない、言葉による悪しき行ないを行ない、意による悪しき行ないを行ないます。彼は、身体による悪しき行ないを行なって、言葉による悪しき行ないを行なって、意による悪しき行ないを行なって、身体の破壊ののち、死後において、悪所に、悪趣に、堕所に、地獄に、再生します。比丘たちよ、このように、まさに、人は、光から闇を行き着く所とする者と成ります。

大王よ、それは、たとえば、また、人が、あるいは、高楼から象の肩に降り、あるいは、象の肩から馬の背に降り、あるいは、馬の背から長椅子に降り、あるいは、長椅子から地に降り、あるいは、地から暗黒に入り行くように、大王よ、その喩えのように、わたしは、この人のことを説きます。大王よ、このように、まさに、人は、光から闇を行き着く所とする者と成ります。

大王よ、では、どのように、人は、光から光を行き着く所とする者と成るのですか。大王よ、ここに、一部の人は、高貴の家に生まれ落ちた者として〔世に〕有ります。あるいは、士族の大家の家に、あるいは、婆羅門の大家の家に、あるいは、家長の大家の家に⸺富裕で、大いなる財産があり、大いなる財物があり、沢山の金と銀があり、沢山の富と資益物があり、沢山の財産と穀物がある〔家〕に。そして、彼は、形姿麗しく、美しく、清らかで、最高の蓮華の色艶を具備した者として〔世に〕有ります⸺食べ物の、飲み物の、衣装の、乗物の、花飾と香料と塗料の、臥所と住所と灯具の、得者として。彼は、身体による善き行ないを行ない、言葉による善き行ないを行ない、意による善き行ないを行ないます。身体による善き行ないを行なって、言葉による善き行ないを行なって、意による善き行ないを行なって、身体の破壊ののち、死後において、善き境遇に、天上の世に、再生します。

大王よ、それは、たとえば、また、人が、あるいは、長椅子から長椅子に移り行き、あるいは、馬の背から馬の背に移り行き、あるいは、象の肩から象の肩に移り行き、あるいは、高楼から高楼に移り行くように、大王よ、その喩えのように、わたしは、この人のことを説きます。大王よ、このように、まさに、人は、光から光を行き着く所とする者と成ります。大王よ、まさに、これらの四つの人が、世において等しく見出されつつ存しています」と。世尊は、この〔言葉〕を言いました。……略……。

〔世尊が、詩偈に言う〕「王よ、貧しき人がいる。〔彼は〕信なき者として〔世に〕有る⸺物惜〔の思い〕ある者として、吝嗇の者として、悪しき思惟の者として、誤った見解の者として、礼を欠く者として。

沙門たちを、あるいは、また、婆羅門たちを、あるいは、また、他の乞食者たちを、罵倒し口撃する。〔彼は〕〔施すものは〕存在しない』と〔他者を〕悩ます者として〔世に〕有る。

乞い求めている者たちに食料を施している者を、〔彼は〕妨げる。王よ、人の君主よ、そのような人が、死につつあるなら、おぞましき地獄へと近しく至る。〔彼は〕闇から闇を行き着く所とする者である。

王よ、貧しき人がいる。〔彼は〕信ある者として〔世に〕有る⸺物惜〔の思い〕なき者として、最勝の思惟の者として、混乱なき意図の人として、〔他者に〕施す。

沙門たちを、あるいは、また、婆羅門たちを、あるいは、また、他の乞食者たちを、立ち上がって敬拝する。〔彼は〕正しい行ないを学ぶ。

乞い求めている者たちに食料を施している者を、〔彼は〕妨げない。王よ、人の君主よ、そのような人が、死につつあるなら、三十三〔天〕の境位へと近しく至る。〔彼は〕闇から光を行き着く所とする者である。

王よ、もし、富める人なるも、〔彼は〕信なき者として〔世に〕有る⸺物惜〔の思い〕ある者として、吝嗇の者として、悪しき思惟の者として、誤った見解の者として、礼を欠く者として。

沙門たちを、あるいは、また、婆羅門たちを、あるいは、また、他の乞食者たちを、罵倒し口撃する。〔彼は〕〔施すものは〕存在しない』と〔他者を〕悩ます者として〔世に〕有る。

乞い求めている者たちに食料を施している者を、〔彼は〕妨げる。王よ、人の君主よ、そのような人が、死につつあるなら、おぞましき地獄へと近しく至る。〔彼は〕光から闇を行き着く所とする者である。

王よ、もし、富める人なるも、〔彼は〕信ある者として〔世に〕有る⸺物惜〔の思い〕なき者として、最勝の思惟の者として、混乱なき意図の人として、〔他者に〕施す。

沙門たちを、あるいは、また、婆羅門たちを、あるいは、また、他の乞食者たちを、立ち上がって敬拝する。〔彼は〕正しい行ないを学ぶ。

乞い求めている者たちに食料を施している者を、〔彼は〕妨げない。王よ、人の君主よ、そのような人が、死につつあるなら、三十三〔天〕の境位へと近しく至る。〔彼は〕光から光を行き着く所とする者である」と。

注釈【1】