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翻訳【21】

少なき者たちの経

サーヴァッティーの因縁となります。一方に坐った、まさに、コーサラ〔国〕のパセーナディ王は、世尊に、こう言いました。「尊き方よ、ここに、静所に赴き静坐しているわたしに、このような心の思索が浮かびました。『すなわち、秀逸のうえにも秀逸なる諸々の財物を得て〔そののち〕、まさしく、そして、酔わず、かつまた、酔い痴れず、さらに、諸々の欲望〔の対象〕にたいし貪求〔の思い〕を起こさず、かつまた、有情たちにたいし邪行を実践しない、それらの有情たちは、世において、少なくある。そこで、まさに、すなわち、秀逸のうえにも秀逸なる諸々の財物を得て〔そののち〕、まさしく、そして、酔い、かつまた、酔い痴れ、さらに、諸々の欲望〔の対象〕にたいし貪求〔の思い〕を起こし、かつまた、有情たちにたいし邪行を実践する、まさしく、これらの有情たちは、世において、より多くある』」と。

「大王よ、このように、このことはあります。大王よ、このように、このことはあります。大王よ、すなわち、秀逸のうえにも秀逸なる諸々の財物を得て〔そののち〕、まさしく、そして、酔わず、かつまた、酔い痴れず、さらに、諸々の欲望〔の対象〕にたいし貪求〔の思い〕を起こさず、かつまた、有情たちにたいし邪行を実践しない、それらの有情たちは、世において、少なくあります。そこで、まさに、すなわち、秀逸のうえにも秀逸なる諸々の財物を得て〔そののち〕、まさしく、そして、酔い、かつまた、酔い痴れ、さらに、諸々の欲望〔の対象〕にたいし貪求〔の思い〕を起こし、かつまた、有情たちにたいし邪行を実践する、まさしく、これらの有情たちは、世において、より多くあります」と。世尊は、この〔言葉〕を言いました。……略……。

〔世尊が、詩偈に言う〕「諸々の欲望〔の対象〕の享受に貪染し、諸々の欲望〔の対象〕に耽溺し貪求する者たちは、〔自己の〕錯誤を覚らない⸺鹿たちが、仕掛けられた奸計に〔気づかない〕ように。のちに、これらの者たちには、辛きものが有る。なぜなら、〔行為の〕報いは、悪しきものとして存するからである」と。

注釈【2】