或る時のことです。尊者ウダーインは、カーマンダーに住んでいます。トーデイヤ婆羅門のアンバ林において。そこで、まさに、ヴェーラハッチャーニ姓の女性婆羅門の内弟子である学生が、尊者ウダーインのいるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、尊者ウダーインを相手に共に挨拶しました。共に挨拶し記憶されるべき話を交わして、一方に坐りました。一方に坐った、まさに、その学生に、尊者ウダーインは、法(教え)の講話によって、〔教えを〕見示し、受持させ、激励し、感動させました。そこで、まさに、その学生は、尊者ウダーインによって、法(教え)の講話によって、〔教えを〕見示され、受持させられ、激励され、感動させられ、坐から立ち上がって、ヴェーラハッチャーニ姓の女性婆羅門のいるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、ヴェーラハッチャーニ姓の女性婆羅門に、こう言いました。「尊女よ、どうか、知りたまえ。沙門ウダーインは、法(教え)を説示します⸺最初が善きものとして、中間において善きものとして、結末が善きものとして、義(意味)を有するものとして、文(文型)を有するものとして、全一にして円満成就した完全なる清浄の梵行を明示します」と。
「学生よ、まさに、それでは、あなたは、わたしの言葉でもって、沙門ウダーインを、翌日の食事に招きなさい」と。「尊女よ、わかりました」と、まさに、その学生は、ヴェーラハッチャーニ姓の女性婆羅門に答えて、尊者ウダーインのいるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、尊者ウダーインに、こう言いました。「まさに、貴君ウダーインは、明日、わたしどもの師匠の妻であるヴェーラハッチャーニ姓の女性婆羅門の食事〔の布施〕をお受けください」と。尊者ウダーインは、沈黙の状態をもって承諾しました。そこで、まさに、尊者ウダーインは、その夜が明けると、早刻時に、着衣して鉢と衣料を取って、ヴェーラハッチャーニ姓の女性婆羅門の住居地のあるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、設けられた坐に坐りました。そこで、まさに、ヴェーラハッチャーニ姓の女性婆羅門は、尊者ウダーインを、上質の固形の食料や軟らかい食料で満足させ、自らの手で給仕しました。そこで、まさに、ヴェーラハッチャーニ姓の女性婆羅門は、尊者ウダーインが食事を終え、鉢から手を離すと、足場から登って、高き坐に坐って、頭を覆って、尊者ウダーインに、こう言いました。「沙門よ、法(教え)を話したまえ」と。「姉妹よ、〔そのための〕時が有るでしょう」と言って、坐から立ち上がって、立ち去りました。
再度また、まさに、その学生は、尊者ウダーインのいるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、尊者ウダーインを相手に共に挨拶しました。共に挨拶し記憶されるべき話を交わして、一方に坐りました。一方に坐った、まさに、その学生に、尊者ウダーインは、法(教え)の講話によって、〔教えを〕見示し、受持させ、激励し、感動させました。再度また、まさに、その学生は、尊者ウダーインによって、法(教え)の講話によって、〔教えを〕見示され、受持させられ、激励され、感動させられ、坐から立ち上がって、ヴェーラハッチャーニ姓の女性婆羅門のいるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、ヴェーラハッチャーニ姓の女性婆羅門に、こう言いました。「尊女よ、どうか、知りたまえ。沙門ウダーインは、法(教え)を説示します⸺最初が善きものとして、中間において善きものとして、結末が善きものとして、義(意味)を有するものとして、文(文型)を有するものとして、全一にして円満成就した完全なる清浄の梵行を明示します」と。
「学生よ、また、まさしく、このように、あなたは、沙門ウダーインの栄誉を語ります。いっぽう、沙門ウダーインは、『沙門よ、法(教え)を話したまえ』と言われ、〔そのように〕存しつつ、『姉妹よ、〔そのための〕時が有るでしょう』と言って、坐から立ち上がって、立ち去ったのです」と。「尊女よ、また、なぜなら、そのように、あなたは、足場から登って、高き坐に坐って、頭を覆って、尊者ウダーインに、こう言いました。『沙門よ、法(教え)を話したまえ』と。まさに、それらの尊き方たちは、法(教え)を重んじ、法(教え)を尊重する者たちです」と。「学生よ、まさに、それでは、あなたは、わたしの言葉でもって、沙門ウダーインを、翌日の食事に招きなさい」と。「尊女よ、わかりました」と、まさに、その学生は、ヴェーラハッチャーニ姓の女性婆羅門に答えて、尊者ウダーインのいるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、尊者ウダーインに、こう言いました。「まさに、貴君ウダーインは、明日、わたしどもの師匠の妻であるヴェーラハッチャーニ姓の女性婆羅門の食事〔の布施〕をお受けください」と。尊者ウダーインは、沈黙の状態をもって承諾しました。
そこで、まさに、尊者ウダーインは、その夜が明けると、早刻時に、着衣して鉢と衣料を取って、ヴェーラハッチャーニ姓の女性婆羅門の住居地のあるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、設けられた坐に坐りました。そこで、まさに、ヴェーラハッチャーニ姓の女性婆羅門は、尊者ウダーインを、上質の固形の食料や軟らかい食料で満足させ、自らの手で給仕しました。そこで、まさに、ヴェーラハッチャーニ姓の女性婆羅門は、尊者ウダーインが食事を終え、鉢から手を離すと、足場から降りて、低き坐に坐って、頭を顕わにして、尊者ウダーインに、こう言いました。「尊き方よ、いったい、まさに、何が存しているとき、阿羅漢たちは、楽と苦を報知し、何が存していないとき、阿羅漢たちは、楽と苦を報知しないのですか」と。
「姉妹よ、まさに、眼が存しているとき、阿羅漢たちは、楽と苦を報知し、眼が存していないとき、阿羅漢たちは、楽と苦を報知しません。……略……。舌が存しているとき、阿羅漢たちは、楽と苦を報知し、舌が存していないとき、阿羅漢たちは、楽と苦を報知しません。……略……。意が存しているとき、阿羅漢たちは、楽と苦を報知し、意が存していないとき、阿羅漢たちは、楽と苦を報知しません」と。
このように説かれたとき、ヴェーラハッチャーニ姓の女性婆羅門は、尊者ウダーインに、こう言いました。「尊き方よ、すばらしいことです。尊き方よ、すばらしいことです。尊き方よ、それは、たとえば、また、あるいは、倒れたものを起こすかのように、あるいは、覆われたものを開くかのように、あるいは、迷う者に道を告げ知らせるかのように、あるいは、暗黒のなかで油の灯火を保つかのように、『眼ある者たちは、諸々の形態を見る』と、まさしく、このように、尊貴なるウダーインによって、無数の教相によって、法(真理)が明示されました。尊貴なるウダーインよ、〔まさに〕この、わたしは、彼を、世尊を帰依所に赴きます⸺そして、法(教え)を、さらに、比丘の僧団を。尊貴なるウダーインは、わたしを、女性在俗信者として認めてください⸺今日以後、命ある限り、帰依所に赴いた者として」と。〔以上が〕第十となる。
家長の章が第十三となる。
その〔章〕のための摂頌となる。
〔そこで、詩偈に言う〕「ヴェーサーリー、ヴァッジー、ナーランダー、バーラドヴァージャ、そして、ソーナ、ゴーシタ、ハーリッディカ、ナクラピタル、ローヒッチャ、ヴェーラハッチャーニがあり、〔章となる〕」と。
注釈【1】
English