読み込み中

翻訳【17】

漁師の喩えの経

「比丘たちよ、それは、たとえば、また、漁師が、餌を付けた釣り針を深い湖水に投げ入れ、〔まさに〕その、この〔釣針〕を、或るどこかの餌を眼にする魚が飲み込むようなものです。比丘たちよ、まさに、このように、その魚は、漁師の釣針を飲み込み、不幸を惹起し、災厄を惹起し、漁師の欲するままに為される者となります。

比丘たちよ、まさしく、このように、まさに、六つのものがあります。これらの、世における、有情たちの不幸のための、命あるものたちの殺戮のための、釣針です。どのようなものが、六つのものなのですか。比丘たちよ、眼によって識知されるべき諸々の形態で、好ましく愛らしく意に適い、愛しい形態にして欲望を伴った貪るべきものが存在します。もし、比丘が、それに、愉悦し、迎合し、固執して止住するなら、比丘たちよ、この者は、『比丘として、悪魔の釣針を飲み込み、不幸を惹起し、災厄を惹起し、パーピマントの欲するままに為される者となる』〔と〕説かれます。……略……。比丘たちよ、舌によって識知されるべき諸々の味感で、好ましく愛らしく意に適い、愛しい形態にして欲望を伴った貪るべきものが存在します。……略……。

比丘たちよ、意によって識知されるべき諸々の法(意の対象)で、好ましく愛らしく意に適い、愛しい形態にして欲望を伴った貪るべきものが存在します。もし、比丘が、それに、愉悦し、迎合し、固執して止住するなら、比丘たちよ、この者は、『比丘として、悪魔の釣針を飲み込み、不幸を惹起し、災厄を惹起し、パーピマントの欲するままに為される者となる』〔と〕説かれます。

比丘たちよ、そして、眼によって識知されるべき諸々の形態で、好ましく愛らしく意に適い、愛しい形態にして欲望を伴った貪るべきものが存在します。もし、比丘が、それに、愉悦せず、迎合せず、固執して止住しないなら、比丘たちよ、この者は、『比丘として、悪魔の釣針を飲み込まず、不幸を惹起せず、災厄を惹起せず、パーピマントの欲するままに為される者とならない』〔と〕説かれます。……略……。

比丘たちよ、舌によって識知されるべき諸々の味感で、好ましく愛らしく意に適い、愛しい形態にして欲望を伴った貪るべきものが存在します。……略……。比丘たちよ、意によって識知されるべき諸々の法(意の対象)で、好ましく愛らしく意に適い、愛しい形態にして欲望を伴った貪るべきものが存在します。もし、比丘が、それに、愉悦せず、迎合せず、固執して止住しないなら、比丘たちよ、この者は、『比丘として、悪魔の釣針を飲み込まず、不幸を惹起せず、災厄を惹起せず、パーピマントの欲するままに為される者とならない』〔と〕説かれます」と。〔以上が〕第三となる。

注釈【1】