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翻訳【18】

静所に赴いた者の経

そこで、まさに、或るひとりの比丘が、世尊のおられるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、世尊を敬拝して、一方に坐りました。一方に坐った、まさに、その比丘は、世尊に、こう言いました。「尊き方よ、ここに、静所に赴き静坐しているわたしに、このような心の思索が浮かびました。『三つの感受が、世親によって説かれた。安楽の感受であり、苦痛の感受であり、苦でもなく楽でもない感受である。これらの三つの感受が、世尊によって説かれた。また、まさに、このことが、世尊によって説かれた。「それが何であれ、感受されたものは、それは、苦しみのうちにある」と。いったい、まさに、何に関して、世尊によって語られたのか。「それが何であれ、感受されたものは、それは、苦しみのうちにある」』」と。

「比丘よ、善きかな、善きかな。比丘よ、これらの三つの感受が、わたしによって説かれました。安楽の感受であり、苦痛の感受であり、苦でもなく楽でもない感受です。これらの三つの感受が、わたしによって説かれました。また、まさに、このことが、わたしによって説かれました。『それが何であれ、感受されたものは、それは、苦しみのうちにある』と。比丘よ、また、まさに、このことは、それは、まさしく、諸々の形成〔作用〕諸行:形成されたもの・現象世界)の無常なることに関して、わたしによって説かれました。『それが何であれ、感受されたものは、それは、苦しみのうちにある』と。比丘よ、また、まさに、このことは、それは、まさしく、諸々の形成〔作用〕の滅尽の法(性質)なることに関して、わたしによって……略……衰失の法(性質)なることに……略……離貪の法(性質)なることに……略……止滅の法(性質)なることに……略……変化の法(性質)なることに関して、わたしによって説かれました。『それが何であれ、感受されたものは、それは、苦しみのうちにある』と。比丘よ、そこで、また、まさに、わたしによって、諸々の形成〔作用〕の順次の止滅が告げ知らされました。第一の瞑想初禅第一禅の成就者には、言葉が止滅したものと成ります。第二の瞑想第二禅の成就者には、〔粗雑なる〕思考と〔微細なる〕想念が止滅したものと成ります。第三の瞑想第三禅の成就者には、喜悦が止滅したものと成ります。第四の瞑想第四禅の成就者には、出息と入息が止滅したものと成ります。虚空無辺なる〔認識の〕場所空無辺処の成就者には、形態の表象が止滅したものと成ります。識知無辺なる〔認識の〕場所識無辺処の成就者には、虚空無辺なる〔認識の〕場所の表象が止滅したものと成ります。無所有なる〔認識の〕場所無所有処の成就者には、識知無辺なる〔認識の〕場所の表象が止滅したものと成ります。表象あるにもあらず表象なきにもあらざる〔認識の〕場所非想非非想処の成就者には、無所有なる〔認識の〕場所の表象が止滅したものと成ります。表象と感覚の止滅想受滅の成就者には、そして、表象が、さらに、感受が、止滅したものと成ります。煩悩が滅尽した比丘には、貪欲が止滅したものと成り、憤怒が止滅したものと成り、迷妄が止滅したものと成ります。比丘よ、そこで、まさに、わたしによって、諸々の形成〔作用〕の順次の寂止が告げ知らされました。第一の瞑想の成就者には、言葉が寂止したものと成ります。第二の瞑想の成就者には、〔粗雑なる〕思考と〔微細なる〕想念が寂止したものと成ります。……略……。表象あるにもあらず表象なきにもあらざる〔認識の〕場所の成就者には、無所有なる〔認識の〕場所の表象が寂止したものと成ります。表象と感覚の止滅の成就者には、そして、表象が、さらに、感受が、寂止したものと成ります。煩悩が滅尽した比丘には、貪欲が寂止したものと成り、憤怒が寂止したものと成り、迷妄が寂止したものと成ります。比丘よ、これらの六つの静息があります。第一の瞑想の成就者には、言葉が安息したものと成ります。第二の瞑想の成就者には、〔粗雑なる〕思考と〔微細なる〕想念が安息したものと成ります。第三の瞑想の成就者には、喜悦が安息したものと成ります。第四の瞑想の成就者には、出息と入息が安息したものと成ります。表象と感覚の止滅の成就者には、そして、表象が、さらに、感受が、安息したものと成ります。煩悩が滅尽した比丘には、貪欲が安息したものと成り、憤怒が安息したものと成り、迷妄が安息したものと成ります」と。〔以上が〕第一となる。

注釈【1】