或る時のことです。かつまた、尊者サーリプッタは、かつまた、尊者マハー・コッティカは、バーラーナシーに住んでいます。イシパタナの鹿園において。そこで、まさに、尊者マハー・コッティカは、夕刻時に、静坐から出起し、尊者サーリプッタのいるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、尊者サーリプッタを相手に共に挨拶しました。共に挨拶し記憶されるべき話を交わして、一方に坐りました。一方に坐った、まさに、尊者マハー・コッティカは、尊者サーリプッタに、こう言いました。
「友よ、サーリプッタよ、いったい、まさに、どうなのでしょう、如来は、死後に有るのですか」と。「友よ、まさに、このことは、世尊によって説き明かされたことはありません。『如来は、死後に有る』」と。「友よ、また、どうなのでしょう、如来は、死後に有ることがないのですか」と。「友よ、まさに、このこともまた、世尊によって説き明かされたことはありません。『如来は、死後に有ることがない』」と。「友よ、いったい、まさに、どうなのでしょう、如来は、死後に、かつまた、有り、かつまた、有ることがないのですか」と。「友よ、まさに、このことは、世尊によって説き明かされたことはありません。『如来は、死後に、かつまた、有り、かつまた、有ることがない』」と。「友よ、また、どうなのでしょう、如来は、死後に、まさしく、有ることもなく、有ることがないこともないのですか」と。「友よ、まさに、このこともまた、世尊によって説き明かされたことはありません。『如来は、死後に、まさしく、有ることもなく、有ることがないこともない』」と。
「『友よ、いったい、まさに、どうなのでしょう、如来は、死後に有るのですか』と、かくのごとく尋ねられ、〔そのように〕存しつつ、『友よ、まさに、このことは、世尊によって説き明かされたことはありません。「如来は、死後に有る」』と、〔あなたは〕説きます。……略……。『友よ、また、どうなのでしょう、如来は、死後に、まさしく、有ることもなく、有ることがないこともないのですか』と、かくのごとく尋ねられ、〔そのように〕存しつつ、『友よ、まさに、このこともまた、世尊によって説き明かされたことはありません。「如来は、死後に、まさしく、有ることもなく、有ることがないこともない」』と、〔あなたは〕説きます。友よ、いったい、まさに、何を因として、何を縁として、それによって、このことは、世尊によって説き明かされなかったのですか」と。
「友よ、『如来は、死後に有る』とは、まさに、これは、形態の在り方をしたものです。『如来は、死後に有ることがない』とは、これは、形態の在り方をしたものです。『如来は、死後に、かつまた、有り、かつまた、有ることがない』とは、これは、形態の在り方をしたものです。『如来は、死後に、まさしく、有ることもなく、有ることがないこともない』とは、これは、形態の在り方をしたものです。友よ、『如来は、死後に有る』とは、まさに、これは、感受〔作用〕の在り方をしたものです。『如来は、死後に有ることがない』とは、これは、感受〔作用〕の在り方をしたものです。『如来は、死後に、かつまた、有り、かつまた、有ることがない』とは、これは、感受〔作用〕の在り方をしたものです。『如来は、死後に、まさしく、有ることもなく、有ることがないこともない』とは、これは、感受〔作用〕の在り方をしたものです。友よ、『如来は、死後に有る』とは、まさに、これは、表象〔作用〕の在り方をしたものです。『如来は、死後に有ることがない』とは、これは、表象〔作用〕の在り方をしたものです。『如来は、死後に、かつまた、有り、かつまた、有ることがない』とは、これは、表象〔作用〕の在り方をしたものです。『如来は、死後に、まさしく、有ることもなく、有ることがないこともない』とは、これは、表象〔作用〕の在り方をしたものです。友よ、『如来は、死後に有る』とは、まさに、これは、諸々の形成〔作用〕の在り方をしたものです。『如来は、死後に有ることがない』とは、これは、諸々の形成〔作用〕の在り方をしたものです。『如来は、死後に、かつまた、有り、かつまた、有ることがない』とは、これは、諸々の形成〔作用〕の在り方をしたものです。『如来は、死後に、まさしく、有ることもなく、有ることがないこともない』とは、これは、諸々の形成〔作用〕の在り方をしたものです。友よ、『如来は、死後に有る』とは、まさに、これは、識知〔作用〕の在り方をしたものです。『如来は、死後に有ることがない』とは、これは、識知〔作用〕の在り方をしたものです。『如来は、死後に、かつまた、有り、かつまた、有ることがない』とは、これは、識知〔作用〕の在り方をしたものです。『如来は、死後に、まさしく、有ることもなく、有ることがないこともない』とは、これは、識知〔作用〕の在り方をしたものです。友よ、まさに、これを因として、これを縁として、それによって、このことは、世尊によって説き明かされなかったのです」と。〔以上が〕第三となる。
注釈【0】