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翻訳【19】

第一の病者の経

或る時のことです。世尊は、ラージャガハに住んでおられます。ヴェール林のカランダカ・ニヴァーパにおいて。また、まさに、その時点にあって、尊者マハー・カッサパは、ピッパリ窟に住んでいます。病苦の者となり、苦しみの者となり、激しい病の者となり。そこで、まさに、世尊は、夕刻時に、静坐から出起し、尊者マハー・カッサパのいるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、設けられた坐に坐りました。坐って、まさに、世尊は、尊者マハー・カッサパに、こう言いました。

「カッサパよ、どうでしょう、あなたは、息災ですか。どうでしょう、順調ですか。どうでしょう、諸々の苦痛の感受は、回復しますか、進行しませんか。それらの回復は、覚知されますか⸺進行ではなく」と。「尊き方よ、わたしは、息災ではなく、順調ではありません。わたしの、諸々の激しい苦痛の感受は、進行し、回復しません。それらの進行が覚知されます⸺回復ではなく」と。

「カッサパよ、七つのものがあります。これらの、わたしによって正しく告げ知らされた覚りの支分が、修められ、多く為されたなら、証知のために、正覚のために、涅槃のために、等しく転起します。どのようなものが、七つのものなのですか。カッサパよ、まさに、わたしによって正しく告げ知らされた気づきという正覚の支分が、修められ、多く為されたなら、証知のために、正覚のために、涅槃のために、等しく転起します。……略……。カッサパよ、まさに、わたしによって正しく告げ知らされた放捨という正覚の支分が、修められ、多く為されたなら、証知のために、正覚のために、涅槃のために、等しく転起します。カッサパよ、まさに、これらの七つの、わたしによって正しく告げ知らされた覚りの支分が、修められ、多く為されたなら、証知のために、正覚のために、涅槃のために、等しく転起します」と。「世尊よ、たしかに、〔これらの七つの〕覚りの支分です。善き至達者たる方よ、たしかに、〔これらの七つの〕覚りの支分です」と。

世尊は、この〔言葉〕を言いました。わが意を得た尊者マハー・カッサパは、世尊の語ったことを大いに喜びました。そして、尊者マハー・カッサパは、その病苦から出起しました。さらに、尊者マハー・カッサパの、その病苦は、そのように、捨棄されたものと成った、ということです。〔以上が〕第四となる。

注釈【1】