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翻訳【18】

ビランギカの経

或る時のことです。世尊は、ラージャガハに住んでおられます。ヴェール林のカランダカ・ニヴァーパにおいて。まさに、ビランギカ(酸粥者)・バーラドヴァージャ婆羅門は、「どうやら、バーラドヴァージャ姓の婆羅門が、沙門ゴータマの現前において、家から家なきへと出家したらしい」と耳にしました。〔彼は〕激情し、わが意を得ない者となり、世尊のおられるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、沈黙の状態で、一方に立ちました。そこで、まさに、世尊は、〔自らの〕心をとおして、ビランギカ・バーラドヴァージャ婆羅門の心の思索を了知して、詩偈をもって語りかけました。

〔世尊が、詩偈に言う〕「彼が、汚れなき人を汚すなら、清浄で穢れなき人を〔穢すなら〕(怒りなき者に怒り、悪意なき者に悪意を抱くなら)、まさしく、その愚者に、悪は戻り来る⸺風に逆らって投げられた微細な塵が、〔投げた者自身に戻り来る〕ように」と。

このように説かれたとき、ビランギカ・バーラドヴァージャ婆羅門は、世尊に、こう言いました。「貴君ゴータマよ、すばらしいことです。貴君ゴータマよ、すばらしいことです。……略……と証知しました。また、そして、尊者バーラドヴァージャは、阿羅漢たちのなかの或るひとりと成った、ということです。

注釈【1】