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翻訳【21】

アジタ学徒の問い%

かくのごとく、尊者アジタが〔尋ねた〕「世〔の人々〕は、まさに、何によって覆われているのですか。まさに、何によって光り輝かないのですか。〔あなたは〕何を、それ(世の人々)にとっての汚れと説くのですか。いったい、何を、それにとっての大いなる恐怖と〔説くのですか〕〔と〕(1)

かくのごとく、世尊は〔答えた〕「アジタよ、世〔の人々〕は、無明によって覆われています。物欲〔の思い〕(物惜の心)あるがゆえに、怠り〔の思い〕(放逸の心)あるがゆえに、光り輝かないのです。〔わたしは〕渇望〔の思い〕を、〔世の人々にとっての〕汚れと説きます。苦しみを、それにとっての大いなる恐怖と〔説きます〕〔と〕(2)

かくのごとく、尊者アジタが〔尋ねた〕「諸々の〔欲望の〕流れは、一切所に流れ行きます。何が、〔それらの〕流れの防護となり、〔それらの〕流れの統御となるのかを、〔わたしに〕説いてください。何によって、諸々の〔欲望の〕流れは塞がれるのですか」〔と〕(3)

かくのごとく、世尊は〔答えた〕「アジタよ、世において、それらの〔欲望の〕流れがあるとして、気づきが、それら〔の流れ〕の防護となり、〔それらの〕流れの統御となると、〔わたしは〕説きます。智慧慧・般若によって、これら〔の流れ〕は塞がれます」〔と〕(4)

かくのごとく、尊者アジタが〔尋ねた〕「まさしく、そして、智慧が〔説かれ〕、さらに、すなわち、気づきが〔説かれました〕。敬愛なる方よ、では、名前と形態名色:現象世界)を、これを、〔問いを〕尋ねられた者として、わたしに説いてください。どこにおいて、この〔名前と形態〕は破却されるのですか」〔と〕(5)

〔世尊は答えた〕〔あなたが〕尋ねた、〔まさに〕その、この問いですが、アジタよ、それを、あなたに説きましょう。そこにおいて、そして、名前:精神的事象)が、さらに、形態:物質的形態)が、残りなく破却されるとして⸺識知〔作用〕:認識作用一般・自己と他者を識別する働き)の止滅によって、ここにおいて、この〔名前と形態〕は破却されます」〔と〕(6)

〔尊者アジタが尋ねた〕「そして、彼ら、法(真理)を究めた者(阿羅漢)たちが、さらに、彼ら、〔いまだ〕学びある者有学たちが、多くの者たちが、ここにいるのですが、敬愛なる方よ、〔問いを〕尋ねられた賢明なる者として、彼らの振る舞い(正しい行為のあり方)を、わたしに説いてください」〔と〕(7)

〔世尊は答えた〕「諸々の欲望〔の対象〕について貪り求めないように。意に濁りなき者として存するように。一切の法(事象)に巧みな智ある者として、〔常に〕気づきある比丘として、遍歴遊行するがよい」〔と〕。ということで⸺(8)

アジタ学徒の問いが第一となり、〔以上で〕終了となる。

注釈【1】