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翻訳【18】

ナンダ学徒の問い%

かくのごとく、尊者ナンダが〔尋ねた〕「『世において、諸々の牟尼が存在する』〔と〕〔世の〕人たちは説きます。いったい、彼らは、このことを、どのように〔説くのですか〕。さてまた、知恵を具有した者を、牟尼と説くのですか。それとも、まさに、〔何らかの〕生き方を具有した者を、〔牟尼と説くのですか〕〔と〕(1)

〔世尊は答えた〕「見解によって〔説か〕ず、伝承によって〔説か〕ず、知恵によって〔説か〕ず⸺ナンダよ、牟尼たちのことを、この〔世において〕、智者たちが説くとして。煩悶なく願望なく、〔一切にたいし〕敵視を為さずして〔世を〕歩むなら、すなわち、彼らを、『牟尼たちである』と、〔わたしは〕説きます」〔と〕(2)

かくのごとく、尊者ナンダが〔尋ねた〕「彼らが誰であれ、これらの沙門や婆羅門たちは、見られたものや聞かれたものによってもまた、清浄〔の境地〕を説きます。戒や掟によってもまた、清浄〔の境地〕を説きます。〔その他〕無数なる形態によって、清浄〔の境地〕を説きます。世尊よ、どうでしょう、まさに、彼らは、そこにおいて、〔自己を〕制した者たちとして〔世を〕歩みながら、敬愛なる方よ、そして、生を、さらに、老を、超えたのですか。世尊よ、〔わたしは〕あなたに尋ねます。それを、わたしに説いてください」〔と〕(3)

かくのごとく、世尊は〔答えた〕「ナンダよ、彼らが誰であれ、これらの沙門や婆羅門たちは、見られたものや聞かれたものによってもまた、清浄〔の境地〕を説きます。戒や掟によってもまた、清浄〔の境地〕を説きます。〔その他〕無数なる形態によって、清浄〔の境地〕を説きます。たとえ、何であれ、彼らは、そこにおいて、〔自己を〕制した者たちとして〔世を〕歩むも、『生と老を超えてはいない』と、〔わたしは〕説きます」〔と〕(4)

かくのごとく、尊者ナンダが〔尋ねた〕「彼らが誰であれ、これらの沙門や婆羅門たちは、見られたものや聞かれたものによってもまた、清浄〔の境地〕を説きます。戒や掟によってもまた、清浄〔の境地〕を説きます。〔その他〕無数なる形態によって、清浄〔の境地〕を説きます。牟尼よ、もし、彼らを、激流を超えざる者たちと〔あなたが〕説くなら、そこで、それでは、誰が、天〔の神々〕と人間たちの世において、敬愛なる方よ、そして、生を、さらに、老を、超えたのですか。世尊よ、〔わたしは〕あなたに尋ねます。それを、わたしに説いてください」〔と〕(5)

かくのごとく、世尊は〔答えた〕「ナンダよ、わたしは、『全ての沙門や婆羅門たちが、生と老に覆われている』と説くのではありません。彼らが、まさに、この〔世において〕、あるいは、見られたものを〔捨棄して〕、聞かれたものを〔捨棄して〕、あるいは、思われたものを〔捨棄して〕、あるいは、また、一切の戒や掟を捨棄して、一切の無数なる形態をもまた捨棄して、渇愛を遍く知って、煩悩なき者たちとなるなら、『彼らは、まさに、人として、激流を超えた者たちである』と、〔わたしは〕説きます」〔と〕(6)

〔尊者ナンダが言った〕「偉大なる聖賢の、この言葉を、〔わたしは〕大いに喜びます。ゴータマよ、依り所なき〔境地〕が、見事に述べ伝えられました。彼らが、まさに、この〔世において〕、あるいは、見られたものを〔捨棄して〕、聞かれたものを〔捨棄して〕、あるいは、思われたものを〔捨棄して〕、あるいは、また、一切の戒や掟を捨棄して、一切の無数なる形態をもまた捨棄して、渇愛を遍く知って、煩悩なき者たちとなるなら、『彼らは、激流を超えた者たちである』と、わたしもまた説きます」〔と〕。ということで⸺(7)

ナンダ学徒の問いが第七となり、〔以上で〕終了となる。

注釈【1】