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翻訳【18】

ヴィサーカーの経

このように、わたしは聞きました。或る時のことです。世尊は、サーヴァッティーに住んでおられます。東の林園のミガーラマータルの高楼鹿母講堂:ヴィサーカー・ミガーラマータルが寄進した堂舎)において。また、まさに、その時点にあって、ヴィサーカー・ミガーラマータルには、何らかの或る義(利益)に関連したことが、コーサラ〔国〕のパセーナディ王にあるのですが、コーサラ〔国〕のパセーナディ王は、それを、志向するとおりに取り計らってくれません。

そこで、まさに、ヴィサーカー・ミガーラマータルは、昼のさなかに、世尊のおられるところに、そこへと近づいて行きました。近づいて行って、世尊を敬拝して、一方に坐りました。一方に坐った、まさに、ヴィサーカー・ミガーラマータルに、世尊は、こう言いました。「ヴィサーカーよ、さて、いったい、どのようなことから、あなたはやってくるのですか⸺昼のさなかに」と。「尊き方よ、ここに、わたしには、何らかの或る義(利益)に関連したことが、コーサラ〔国〕のパセーナディ王にあるのですが、コーサラ〔国〕のパセーナディ王は、それを、志向するとおりに取り計らってくれません」と。

そこで、まさに、世尊は、この義(道理)を見出して、その時に、この感興〔の言葉〕を唱えました。

「他者の支配あることは、一切が、苦痛である。主権者たることは、一切が、安楽である。〔他者と〕共通の〔為すべき義務〕に、〔人々は〕打ちのめされる。まさに、諸々の束縛は、超越し難きもの」と。〔以上が〕第九となる。

注釈【0】