このように、わたしは聞きました。或る時のことです。世尊は、釈迦〔族〕の者たちのなかに住んでおられます。カピラヴァットゥの大いなる林において。大いなる比丘の僧団にして、まさしく、全ての者たちが阿羅漢である、五百ばかりの比丘たちと共に。さらに、十の世の界域から、天神たちの多くのところが、参集した状態でいます──世尊を見るために、そして、比丘の僧団を〔見るために〕。そこで、まさに、四者の浄居〔天〕の衆の天神たちに、この〔思い〕が有りました。「この方は、まさに、世尊は、釈迦〔族〕の者たちのなかに住んでおられる。カピラヴァットゥの大いなる林において。大いなる比丘の僧団にして、まさしく、全ての者たちが阿羅漢である、五百ばかりの比丘たちと共に。さらに、十の世の界域から、天神たちの多くのところが、参集した状態でいる──世尊を見るために、そして、比丘の僧団を〔見るために〕。それなら、さあ、わたしたちもまた、世尊のおられるところに、そこへと近づいて行くのだ。近づいて行って、世尊の現前において、各自に詩偈を語るのだ」と。
そこで、まさに、それらの天神たちは、それは、たとえば、また、まさに、力ある人が、あるいは、曲げた腕を伸ばすかのように、あるいは、伸ばした腕を曲げるかのように、まさしく、このように、諸々の浄居天において消没し、世尊の前に出現しました。そこで、まさに、それらの天神たちは、世尊を敬拝して、一方に立ちました。一方に立った、まさに、或る天神は、世尊の現前において、この詩偈を語りました。
〔そこで、詩偈に言う〕「山林において、大いなる集いがあり、天の身体ある者たちが集いあつまっている。〔わたしたちは〕やってきた──この法(教え)の集いに、敗れることなき僧団を見るために」と。
そこで、まさに、他の天神は、世尊の現前において、この詩偈を語りました。
〔そこで、詩偈に言う〕「そこにあって、比丘たちは、〔心を〕定めた。自己の心を、真っすぐに作り為した。馭者が、諸々の手綱を掴んで〔馬たちを操る〕ように、賢者たちは、諸々の〔感官の〕機能(根)を守る」と。
そこで、まさに、他の天神は、世尊の現前において、この詩偈を語りました。
〔そこで、詩偈に言う〕「杭を断ち切って、閂を断ち切って、インダの杭(城門に立てられた標柱)を取り払って、動揺なき者たちとなり、彼らは、〔世を〕歩む──信ある者たちとなり、〔世俗の〕垢を離れる者たちとなり、眼ある方(ブッダ)によって善く調御された、若き象たちは」と。
そこで、まさに、他の天神は、世尊の現前において、この詩偈を語りました。
〔そこで、詩偈に言う〕「彼らが誰であれ、覚者を帰依所に赴いたなら、彼らは、悪所の地に赴かないであろう。人間の肉身を捨棄して、天の身体を円満成就させるであろう」と。
天神たちの参集
そこで、まさに、世尊は、比丘たちに告げました。「十の世の界域における、天神たちの多くのところが、参集した状態でいます──如来を見るために、そして、比丘の僧団を〔見るために〕。比丘たちよ、すなわち、また、それらの、過去の時に〔世に〕有った、阿羅漢にして正等覚者たちも、それらの世尊たちにもまた、まさしく、最高のものとして、この天神たちの参集が有りました。それは、たとえば、また、今現在、わたしにあるように。比丘たちよ、すなわち、また、それらの、未来の時に〔世に〕有るであろう、阿羅漢にして正等覚者たちも、それらの世尊たちにもまた、まさしく、最高のものとして、この天神たちの参集が有るでしょう。それは、たとえば、また、今現在、わたしにあるように。比丘たちよ、天の身体ある者たちの諸々の名前を告げ知らせましょう。比丘たちよ、天の身体ある者たちの諸々の名前を述べ伝えましょう。比丘たちよ、天の身体ある者たちの諸々の名前を説き示しましょう。それを聞きなさい。善くしっかりと、意を為しなさい。〔では〕語ります」と。「尊き方よ、わかりました」と、まさに、それらの比丘たちは、世尊に答えました。
世尊は、こう言いました。
〔そこで、詩偈に言う〕「〔わたしは〕偈文を唱えよう。すなわち、地居〔の神々〕たちがいるところには、その〔地〕に依拠した〔比丘〕たちがいる。それらの、山窟に依拠した〔比丘〕たちは、自己を精励する者たちであり、〔心が〕定められた者たちである。
多くの者たちが獅子のように陰坐し、身の毛のよだちを征服する者たちであり、白き意ある清浄なる者たちであり、清信ある混濁なき者たちである。
カピラヴァットゥの林にいる、五百を超える者たちのことを知って、そののち、教師は、教えを喜ぶ弟子たちに告げた。
『天の身体ある者たちが来訪している。比丘たちよ、それら〔の神々たち〕を識知しなさい』〔と〕。そして、彼らは、覚者の教えを聞いて、熱勤を為した。
彼らに、人間ならざる者たちを見る知恵が出現した。或る者たちはまた、百の者たちを見た──さらに、七万の者たちを。
或る者たちは、十万の人間ならざる者たちを見た。或る者たちはまた、無辺なる者たち見た。全ての方角が、〔人間ならざる者たちによって〕充満したものと成った。
そして、眼ある者は、その全てを、証知して、定め置いて、そののち、教師は、教えを喜ぶ弟子たちに告げた。
『天の身体ある者たちが来訪している。比丘たちよ、それら〔の神々たち〕を識知しなさい』〔と〕。それらの者たちのことを、まさに、わたしは述べ伝えよう──諸々の言葉によって、順次に。
それらの七千の夜叉たちが、カピラヴァットゥの地居〔の神々〕たちである、神通ある者たちが、光輝ある者たちが、色艶ある者たちが、福徳ある者たちが、歓喜しながら、比丘たちの集いの林に来訪した。
ヘーマヴァタ(ヒマラヤ)の六千の夜叉たちが、種々なる色艶ある者たちである、神通ある者たちが、光輝ある者たちが、色艶ある者たちが、福徳ある者たちが、歓喜しながら、比丘たちの集いの林に来訪した。
サーターギラ(サーター山)の三千の夜叉たちが、種々なる色艶ある者たちである、神通ある者たちが、光輝ある者たちが、色艶ある者たちが、福徳ある者たちが、歓喜しながら、比丘たちの集いの林に来訪した。
かのごとく、これらの一万六千の夜叉たちが、種々なる色艶ある者たちである、神通ある者たちが、光輝ある者たちが、色艶ある者たちが、福徳ある者たちが、歓喜しながら、比丘たちの集いの林に来訪した。
ヴェッサーミッタの五百の夜叉たちが、種々なる色艶ある者たちである、神通ある者たちが、光輝ある者たちが、色艶ある者たちが、福徳ある者たちが、歓喜しながら、比丘たちの集いの林に来訪した。
ラージャガハ〔の住者〕たるクンビーラは、ヴェープッラ〔山〕を住居地とし、夜叉たちのなかの十万を超える者たちが、彼に奉侍する。ラージャガハ〔の住者〕たるクンビーラが、彼もまた、集いの林にやってきた。
そして、東の方角を統治する、ダタラッタ王(持国天)が──音楽神たちの君主である、福徳ある大王が〔やってきた〕。
彼の多くの子たちもまた、インダの名をもつ大力の者たちであり、神通ある者たちが、光輝ある者たちが、色艶ある者たちが、福徳ある者たちが、歓喜しながら、比丘たちの集いの林に来訪した。
そして、南の方角を、それを統治する、ヴィルーラ(ヴィルーラカ)王(増長天)が──魔族たちの君主である、福徳ある大王が〔やってきた〕。
彼の多くの子たちもまた、インダの名をもつ大力の者たちであり、神通ある者たちが、光輝ある者たちが、色艶ある者たちが、福徳ある者たちが、歓喜しながら、比丘たちの集いの林に来訪した。
そして、西の方角を統治する、ヴィルーパッカ王(広目天)が──かつまた、龍たちの君主である、福徳ある大王が〔やってきた〕。
彼の多くの子たちもまた、インダの名をもつ大力の者たちであり、神通ある者たちが、光輝ある者たちが、色艶ある者たちが、福徳ある者たちが、歓喜しながら、比丘たちの集いの林に来訪した。
そして、北の方角を、それを統治する、クヴェーラ王(多聞天・毘沙門天)が──かつまた、夜叉たちの君主である、福徳ある大王が〔やってきた〕。
彼の多くの子たちもまた、インダの名をもつ大力の者たちであり、神通ある者たちが、光輝ある者たちが、色艶ある者たちが、福徳ある者たちが、歓喜しながら、比丘たちの集いの林に来訪した。
東の方角にダタラッタ、南〔の方角〕にヴィルーラカ、西〔の方角〕にヴィルーパッカ、北の方角にクヴェーラ──
それらの四大王たちは、遍きにわたり、四つの方角に光り輝きながら、カピラヴァットゥの林に立った。
彼らの奴隷たちが、幻術師にして、騙し屋たる、狡猾な者たちがやってきた。幻術者たちである、クテンドゥ、ヴィテンドゥ、そして、ヴィトゥが、ヴィトゥタと共に──
チャンダナ、そして、カーマセッタ、キンニガンドゥ、そして、ニガンドゥ、パナーダ、そして、オーパマンニャ、そして、天の馭者のマータリが──
そして、チッタセーナ音楽神、ナラ王、ジャネーサバが、まさしく、そして、パンチャシカがやってきた。ティンバルー、スーリヤ・ヴァッチャサーが──
そして、これらの者たちが、さらに、他の王たちが、音楽神たちが、王たちと共に、歓喜しながら、比丘たちの集いの林に来訪した。
さらに、龍の、ナーガサたちが、ヴェーサーラたちが、タッチャカたちと共にやってきた。カンバラとアッサタラたちが、パーヤーガたちが、親族たちと共にやってきた。
ヤームナたちが、そして、ダタラッタたちが、福徳ある龍たちがやってきた。大いなる龍のエーラーヴァナが、彼もまた、集いの林にやってきた。
すなわち、龍の王たちを一気に運び去る(捕獲する)、清らかな眼をした翼ある天の鳥たちが、彼らが、宙空から林の中央に降り立っている。彼らには、『彩りあざやかな金翅鳥』という名がある。
そのとき、龍の王たちに、恐怖なき〔平安〕が存した──覚者が、金翅鳥〔の恐怖〕からの平安を作り為した、〔そのとき〕。龍たちと金翅鳥たちは、〔それぞれに〕優しい言葉で呼び合いながら、覚者を帰依所と為した。
金剛手に征された、海に依拠する阿修羅たちが、ヴァーサヴァの兄弟たちが、これらの、神通ある者たちが、福徳ある者たちが──
大いなる恐怖あるカーラカンチャたちが、阿修羅のダーナヴェーガサたちが、ヴェーパチッティ、そして、スチッティ、パハーラーダが、ナムチと共に──
そして、バリの子たちの、百者の全てがヴァーローチャの名をもつ者たちが、バリの軍団を武装して、ラーフバッダ(阿修羅の王)のもとに近しく赴いた。『あなたに、幸せ〔有れ〕。集いです。今や、比丘たちの集いの林に〔行くべき時です〕』〔と〕。
そして、水と地と火と風の天〔の神々〕たちが、そこにやってきた。ヴァルナたちが、ヴァーラナたちが、〔それらの〕天〔の神々〕たちが、そして、ソーマが、ヤサと共に──
慈愛〔の身体〕ある者たちが、慈悲の身体ある者たちが、〔それらの〕福徳ある天〔の神々〕たちがやってきた。これらの十者の、十種の身体ある者たちが、全ての者たちが種々なる色艶ある者たちが〔やってきた〕。
神通ある者たちが、光輝ある者たちが、色艶ある者たちが、福徳ある者たちが、歓喜しながら、比丘たちの集いの林に来訪した。
ヴェンドゥの天〔の神々〕たちが、そして、サハリが、そして、アサマたちが、二者のヤマたちが。月に縁ある天〔の神々〕たちが、月〔の神〕を先頭にしてやってきた。
日に縁ある天〔の神々〕たちが、日〔の神〕を先頭にしてやってきた。穏やかな雲〔の神々〕たちが、星〔の神々〕たちを先頭にしてやってきた。
ヴァス〔の神々〕たちの最勝者、ヴァーサヴァにして、プリンダダたる、帝釈〔天〕もまたやってきた。これらの十者の、十種の身体ある者たちが、全ての者たちが種々なる色艶ある者たちが〔やってきた〕。
神通ある者たちが、光輝ある者たちが、色艶ある者たちが、福徳ある者たちが、歓喜しながら、比丘たちの集いの林に来訪した。
さらに、燃え盛る火炎のような、サハブーの天〔の神々〕たちがやってきた。ウマーの花の輝きある、そして、アリッタカたちが、そして、ロージャたちが〔やってきた〕。
ヴァルナたちが、そして、サハダンマたちが、そして、アッチュタたちが、アネージャカたちが、スーレイヤとルチラたちがやってきた。ヴァーサヴァネーシンたちがやってきた。これらの十者の、十種の身体ある者たちが、全ての者たちが種々なる色艶ある者たちが〔やってきた〕。
神通ある者たちが、光輝ある者たちが、色艶ある者たちが、福徳ある者たちが、歓喜しながら、比丘たちの集いの林に来訪した。
サマーナたちが、マハー・サマーナたちが、マーヌサたちが、マーヌスッタマたちが、キッダーパドーシカたちがやってきた。マノーパドーシカたちがやってきた。
さらに、ハリたちが、〔それらの〕天〔の神々〕たちがやってきた。そして、すなわち、ローヒタヴァーシンたちが、パーラガたちが、マハー・パーラガたちが、福徳ある天〔の神々〕たちがやってきた。これらの十者の、十種の身体ある者たちが、全ての者たちが種々なる色艶ある者たちが〔やってきた〕。
神通ある者たちが、光輝ある者たちが、色艶ある者たちが、福徳ある者たちが、歓喜しながら、比丘たちの集いの林に来訪した。
スッカたちが、カランバたちが、アルナたちが、ヴェーガナサたちと共にやってきた。オダータガイハたちを筆頭とする、ヴィチャッカナたちが、〔それらの〕天〔の神々〕たちがやってきた。
サダーマッタたちが、ハーラガジャたちが、そして、福徳あるミッサカたちが〔やってきた〕。すなわち、方々に雨を降らせる、パッジュナが、〔雷鳴を〕鳴り響かせながらやってきた。
これらの十者の、十種の身体ある者たちが、全ての者たちが種々なる色艶ある者たちが〔やってきた〕。神通ある者たちが、光輝ある者たちが、色艶ある者たちが、福徳ある者たちが、歓喜しながら、比丘たちの集いの林に来訪した。
ケーミヤたちが、兜率〔天の神々〕たちが、耶摩〔天の神々〕たちが、そして、福徳あるカッタカたちが、ランビータカたちが、ラーマセッタたちが、そして、ジョーティナーマたちが、アーサヴァたちが、化楽〔天の神々〕たちがやってきた。さらに、他化〔自在天の神々〕たちがやってきた。
これらの十者の、十種の身体ある者たちが、全ての者たちが種々なる色艶ある者たちが〔やってきた〕。神通ある者たちが、光輝ある者たちが、色艶ある者たちが、福徳ある者たちが、歓喜しながら、比丘たちの集いの林に来訪した。
これらの六十者の天の衆たちが、全ての者たちが種々なる色艶ある者たちが、名前の類推によって、さらに、すなわち、他の、同等の者たちと共に、やってきた。
〔彼らは言った〕『生から離住し、鬱積なく、激流を超えた、煩悩なき方を、激流を超える龍象たる方を、暗黒を超え行く月のような方を、〔わたしは〕見るのだ』〔と〕。
スブラフマーが、そして、パラマッタが、神通ある者たちの子たちと共に、サナンクマーラが、そして、ティッサが、彼もまた、集いの林にやってきた。
諸々の梵の世の千〔の梵天〕たちに、大いなる梵〔天〕は君臨し、再生者として、光輝ある者であり、恐怖の身体ある者であり、福徳ある者である。
ここにおいて、各自が自在の転起ある者たちである、十者のイッサラ(イーシュヴァラ神)たちがやってきた。そして、彼らの中央に、ハーリタが取り囲まれ、やってきた。
そして、それらの全ての天〔の神々〕たちが、インダと共に、梵〔天〕と共に、来訪したとき、悪魔の軍団も来訪した。見よ、黒き者の愚鈍なるを。
〔悪魔たちは言った〕『さあ、捕捉せよ、結縛せよ、おまえたちの貪欲による結縛が、〔比丘たちに〕存せ。遍きにわたり、〔比丘たちを〕取り囲め。おまえたちは解き放ってはならない──誰であれ、その者を』〔と〕。
かくのごとく、そこにおいて、マハー・セーナは、黒き者は、軍団を送った──手で地面を打って、恐ろしい音を立てて──
あたかも、雨期の雨雲が、雷光と共に〔雷鳴を〕鳴り響かせているように。そのとき、彼は、自ら自在なき者となり、忿激し、〔虚しく〕反転した。
そして、眼ある者は、その全てを、証知して、定め置いて、そののち、教師は、教えを喜ぶ弟子たちに告げた。
『悪魔の軍団が来訪している。比丘たちよ、それら〔の悪魔たち〕を識知しなさい』〔と〕。そして、彼らは、覚者の教えを聞いて、熱勤を為した。離貪者たちから、〔悪魔たちは〕立ち去った。彼らには、諸々の毛もさえも動かなかった。
〔悪魔たちは言った〕『全ての者たちは、戦場を制圧し、恐怖を超え行った、福徳ある者たちである。〔世の〕人々に聞こえた、それらの弟子たちは、精霊たちと共に歓喜する』」と。
大いなる集いの経は終了となり、〔以上が〕第七となる。
注釈【2】
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